ベトナムフットボールダイジェスト+

【ACL2022】グループHが開幕、ホストを務めるHAGLは横浜FMに1-2惜敗で黒星発進

ベトナム・ホーチミン市のトンニャット・スタジアムでの集中開催となるAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)2022グループHが4月16日に開幕し、ホストを務めるホアン・アイン・ザライ(HAGL)がJ1横浜F・マリノスと初戦で激突した。試合は双方にチャンスが多いスリリングな展開になったが、HAGLはセットプレーで効率よく得点した横浜FMに1-2で惜敗。17年ぶりのACL出場のHAGLは惜しくも黒星発進となった。

Photo:VFF

一部の主力を温存した横浜FMに対し、HAGLはベストメンバー。外国人枠(Vリーグ:3人、ACL:3人+AFC枠1人)の関係で国内リーグでは出番がないFWバイアーノが先発起用され、外国人助っ人4人(DFキム・ドンス、DFマウリシオ、FWブランドン、FWバイアーノ)が初めて公式戦でスタメンに揃い踏みした。

昨季のVリーグが新型コロナで途中打ち切りとなったため、ベトナム王者としての出場ではないものの、HAGLはベトナム代表として相応しいスピリッツを見せて、まだ本調子とは言えない格上の横浜FMを最後まで苦しめた。

試合は大方の予想通り横浜FMが序盤からボール支配。HAGLは前線にスピードがあるFWグエン・バン・トアン、フィジカルモンスターのバイアーノを置いてカウンターを狙った。最初のビッグチャンスはHAGL。4分に右サイドを攻め上がったDFブー・バン・タインが利き足ではない左足でシュートを放ち、ポストを叩く。

大歓声を受けるHAGLはその後も果敢にプレッシャーをかけて先制点を狙ったが、試合巧者の横浜FMは19分のCKのチャンスを活かしてあっさり先制。さらに横浜FMは25分にもフリーキックから追加点。ゴールはいずれもFWレオ・セアラによるものだった。

長年守備の強度に問題に悩まされていた一昔前のHAGLなら、ここから一気に崩れたところだが、この日のHAGLはこの後も集中を切らさず、堅い守りを見せた。すると、HAGLは32分、長身のマウリシオを狙ったCKから相手のオウンゴールを誘って1点差に詰め寄り、前半を一点ビハインドで折り返す。

後半の主役は守護神フイン・トゥアン・リンだった。横浜FMは49分に三度セットプレーから決定機を作るが、これはバーに嫌われゴールならず。その後は横浜FMが主導権を握りながらも、中盤で互いにつぶし合う時間が続いた。GKフイン・トゥアン・リンは2度のビッグセーブでHAGLを救い、終盤にはHAGLにも同点のチャンスが巡ってきたが、これを決めきれず、試合はこのままホイッスル。注目のグループH初戦はHAGLが1-2で敗れた。

なお、同日行われたグループHのもう一試合である全北現代モータース(韓国)とシドニーFC(オーストラリア)はスコアレスドローに終わった。HAGLはこの後、4月19日に行われる第2節でシドニーFCと対戦する。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ