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「FIFA Online 4」、元札幌レ・コン・ビンなど「ベトナムレジェンド」5選手が実装

PCオンラインサッカーゲーム「FIFA Online 4」は8月31日、「ベトナムレジェンドカードパック」を実装して5人の選手を追加した。サッカー熱が高いベトナムでは、若者を中心にサッカーゲームの人気も高く、eスポーツの競技としても注目されており、最近は現役のプロサッカー選手が大会にゲスト出場する機会も増えている。

今回、「FIFA Online 4」追加されたのは、FWレ・コン・ビン、FWグエン・アイン・ドゥック、FWレ・フイン・ドゥック、MFグエン・ホン・ソン、DFブー・ニュー・タインの5選手。

「ベトナムレジェンドカードパック」は前作の「FIFA Online 3」でも実装されており、ベトナムのユーザーから人気を集めていた。なお、FWグエン・アイン・ドゥックとDFブー・ニュー・タインについては今回が初登場となる。

★レ・コン・ビン
「ベトナムの英雄」と呼ばれる唯一無二のスター。国際Aマッチ81試合出場、51得点はいずれも国内最多記録。ポルトガル1部レイションイスSCや当時J2のコンサドーレ札幌でプレーするなど、ベトナム人選手の海外移籍の先駆け的な存在。ミーディン国立競技場で開催されたAFFスズキカップ2008決勝2ndレグ、先勝して迎えた宿敵タイとの一戦で後半アディショナルタイムに決めた同点ゴールは今も語り草。この歴史的ゴールでベトナムは史上初の国際タイトルを獲得した。

★グエン・アイン・ドゥック
忍耐とタフネスが特徴的な国内屈指のスコアラー。2015年のゴールデンボール受賞者(年間MVP)で、2018年のAFFスズキカップではホーム開催の決勝2ndレグで決勝ゴールを決めて、ベトナムの10年ぶりとなる優勝に大きく貢献した。33歳で迎えたこの大会で、グエン・アイン・ドゥックは4ゴールの大活躍。36歳となる今シーズンも現役を続けており、新型コロナによりリーグ中止が決まるまで2部ロンアンFCでゴールを量産していた。

★グエン・ホン・ソン
90年後半のスター選手として、真っ先に名前が挙がるのが、国内屈指の技巧派で「柔」のプレーヤーとして知られたグエン・ホン・ソンだ。地元開催となった1998年のAFFタイガーカップではチーム最多の3得点を挙げてベトナムの準優勝に貢献し、大会MPVに選出。この他、1998年と2000年にゴールデンボールを受賞。1998年8月には、アジア月間最優秀選手にも選ばれており、後にも先にもベトナム人選手でアジア月間最優秀選手に選出された者は存在しない。

★レ・フイン・ドゥック
グエン・ホン・ソンと同年代に活躍した本格派ストライカー。強靭なフィジカルを武器とし「剛」のプレーヤーとしての印象が強いが、足元の巧みさもあり、90年代前半から00年代前半にかけてベトナム代表でゴールを量産。ボックス内の強さは言うまでもないが、中長距離からも積極的にゴールを狙ってくるため、ディフェンスにとっては対峙するのが嫌な選手だった。国際Aマッチ通算34得点はレ・コン・ビンに次ぐ歴代2位。ゴールデンボール受賞3回(1995、1997、2002)。2001年に4か月、中国・重慶力帆に期限付き移籍しており、海外でプレーする初めてのベトナム人選手となった。

★ブー・ニュー・タイン
ベトナム史上最高のセンターバックを選ぶとき、ブー・ニュー・タインの名前は必ず候補に挙がってくる。サッカー一家に生まれ、幼少期から才能が高く評価されてきたが、2007~2008年にかけてのベトナム代表での活躍ぶりで一躍全国レベルのスターとなった。東南アジア4か国共同開催となったAFCアジアカップ2007では、ベトナムのベスト8進出に貢献。勢いそのままに臨んだAFFスズキカップ2008では、大会を通じてクレバーな守備を披露し、ベトナム初優勝の立役者の一人となった。

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