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ベトナム代表、新型コロナ濃厚接触者となったセレッソ大阪のダン・バン・ラムをW杯2次予選に臨む招集メンバーから除外

ベトナムサッカー連盟(VFF)は、J1セレッソ大阪所属のダン・バン・ラム(28歳)について、チーム内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性者が確認されてダン・バン・ラム本人も濃厚接触者となったことを受け、FIFAワールドカップ・アジア2次予選グループGに臨むベトナム代表の招集メンバーから同選手を除外することを決定した。

ダン・バン・ラムは、J1リーグ第17節ベガルタ仙台との試合後に日本を経ち、6月2日に同予選グループGの開催地であるUAEに到着する予定だったが、セレッソ大阪のGK1人が新型コロナ陽性者となったため、ベトナム代表パク・ハンソ監督はやむなくダン・バン・ラムの招集を見送った。

VFFのカオ・バン・チョン副会長によると、ベトナムの保健当局に意見聴取した結果、ベトナム代表首脳陣がダン・バン・ラムの招集を取りやめた。Jリーグのプロトコルで定めた基準によれば、チーム内の濃厚接触疑い者はいなかったというが、防疫の基準が厳しいベトナムでは、濃厚接触者(F1)と見なされ、2週間の強制隔離の対象となる。

これに先立ち、ベトナム国内では新型コロナ陽性者と同じ飛行機に搭乗したベトナム1部ソンラム・ゲアン(SLNA)の選手・スタッフ全員がF1と特定され、2週間の隔離措置を受けた。これにより、代表合宿の招集を受けていた数人の選手が遅れて合流することになった。

ダン・バン・ラムはベトナム代表の正GKであり、守護神不在は大きな戦力ダウンに繋がるため、パク監督にとっては苦渋の決断だった。パク監督はダン・バン・ラムが招集出来ない可能性を考えて、UAE出発直前に同遠征メンバーにGKグエン・バン・ホアンを追加していた。代表チームには現在、グエン・バン・ホアン、グエン・バン・トアン、ブイ・タン・チュオンの3人のGKがいるが、大舞台での経験を考えるとベテランのブイ・タン・チュオンがダン・バン・ラムの代役を務める可能性が高そうだ。

W杯2次予選に出場しないダン・バン・ラムは、このまま日本に残ることになった。なお、ダン・バン・ラムは5月30日に行われた第17節ベガルタ仙台で、リーグ戦2試合連続のベンチ入りを果たしており、移籍後初出場が待たれる。

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