Vリーグ2021戦力分析、低迷する古豪ハイフォンFC 火炎樹が赤く色づく日はいつか?
古豪ハイフォンFCはこの数年低迷を続けている。昨季はこれまでの主力が大量に流出して大幅な戦力ダウンの中でシーズンを戦い、14チーム中12位でフィニッシュ。シーズン後期に1部タンクアンニンからベトナム代表のMFギエム・スアン・トゥとMFマック・ホン・クアン、ジャマイカ人FWディエゴを緊急補強したが、これがなければ2部に降格していた可能性すらある。クラブは今季目標をトップ5と定めているが、チームを率いるファム・アイン・トゥアン監督からすれば、無理ゲーに近いものがある。
夏になれば、火炎樹が真っ赤な花を咲かせる港町ハイフォンは、国内で最もサッカー熱が高い地域の一つとして有名だ。ハイフォンFCは、ともすれば熱くなりすぎるフーリガン気質の熱狂的サポーターを持ち、これまでに数々のタイトルを獲得してきた。しかし、直近2シーズンは残留争いを強いられており、サポーターのストレスは限界レベルに達している。
ハイフォン市の共産党委員会および各関連機関は、昨季終了後に市サッカー連盟とクラブ側の代表者と話し合いの席を持ち、クラブの成績改善を強く求めた。レ・バン・タイン党委書記はこの席で、「ハイフォンFCは、長い伝統と大勢のサポーターを持ち、十分な投資をしているにもかかわらず、過去2シーズンは成績が振るわない。市や市民が求めているのは残留争いする姿ではない」と批判した。
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