Vリーグ2021戦力分析、新王者ベトテルFCはアジアの舞台に初挑戦 最重要ミッションはリーグ連覇
かつて存在した国民的クラブ「テーコンFC(軍隊サッカークラブ)」の下部組織を母体に設立したベトテルFCは、2019年に1部昇格すると、毎年オフに大型補強を敢行して、昇格2年目となる2020年にVリーグ1優勝を果たした。テーコン時代に優勝5回(1981-1982、1982-1983、1987、1990、1998)、ベトテルFCとしては2020年が初優勝。過去のシーズンオフと比べると、今オフは目立った補強をしていないが、既に駒は十分揃っている。今季もリーグ優勝候補の一角であることは間違いないが、今年はクラブ史上初のAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)に出場するため、戦力のやりくりなどで難しいシーズンになるかもしれない。
ベトテルが昨季優勝できたのには、コロナ禍でリーグのスケジュールが変更になったという幸運の要素が大きかったと分析する声もあるが、シーズンを通した安定した戦いぶりをみれば、王者に相応しいチームだったと言えるだろう。特にリーグ最少失点タイ(16失点)の守備力は高く評価されるべきだ。そして、上位勢同士の直接対決で見せた抜群の勝負強さ。昨季からシーズン後期は上位と下位で分かれてリーグ戦を行うことになったが、重要な試合で勝ち点を取りこぼさなかったベトテルに勝利の女神は最後に微笑んだ。
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