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Vリーグ2020戦力分析、昇格組のハティンまずは残留が目標

昇格組のホンリン・ハティンFCにとって、今年が初めてのVリーグで戦うシーズン。ファム・ミン・ドゥック監督率いるチームの目標は1部残留となるが、当然だが簡単に達成できる目標ではない。

新加入のブラジル人トリオに期待

ハティンは、初となる1部リーグのシーズンを迎えるにあたり、助っ人のブラジル人トリオを獲得。DFジャンクレシオ・アルメイダ・サントスは昨季、1部ベトテルFCに所属していたが、この他のMFアントニオ・ペレイラ・ピナ・ネトとFWブルーノ・エンリケ・デ・ソウサは、今年初めてベトナムリーグでプレーする。2部リーグは外国人選手の登録が認められないため、助っ人はいずれも新加入の選手たちだ。1部残留という目標達成を果たすには、彼らが期待通りの働きをすることが不可欠。

また。ローカル選手の顔触れも、かなりの変化があるものの、ビッグネームと言えるのは、元ベトナム代表MFレ・タン・タイだけで、それ以外に目ぼしい名前はない。ファム・ミン・ドゥック監督は「クラブは、1部昇格が決まって以降、戦力補強を進めてきたが、レベルが高いローカル選手を他クラブから獲得するのは簡単なことではない。そのような選手は引く手あまたであるし、我々のような初昇格のクラブが獲得するのは難しい」と語った。

それでも、首脳陣の努力もあり、なんとか戦力は整った。最大の不安材料は経験不足だが、もう一つ大きな問題が残されている。それは練習場の確保だ。

本拠地のハティン・スタジアムは改修後に試合専用となるため、練習場は別に準備する必要がある。専用の練習場がないため、ホンリン・ハティンは新シーズンに向けた準備で、各地の練習場を回りながらトレーニングを続けている。2月中旬から月末までは、トゥティエン・フエ省でキャンプを行い、3月初めにハティン省に戻る予定。練習場の問題は、まだ解決されていない。こうした問題もあるため、今季初めてVリーグを戦うハティンが目標を1部残留に定めるのは当然と言えよう。

ホンリン・ハティンFC
監督:ファム・ミン・ドゥック
本拠地:ハティン・スタジアム(SVD Ha Tinh:1万3000人収容)
昨季成績:2部リーグ1位
戦力評価:D
今季予想:13位

移籍選手
OUT:
GKズオン・トゥン・ラム(サイゴン※ローン)、DFグエン・バン・ダット(フォーヒエン※ローン)、FWレ・スアン・トゥ、DFレ・バン・スアン、GKドー・シー・フイ、DFブイ・ホアン・ベト・アイン(ハノイ)
IN:
GKグエン・ホアイ・アイン、DFドアン・アイン・ベト(タンクアンニン)、DFファム・ホアン・ラム(HAGL)、DFグエン・バン・トアン(ベトテル)、DFフン・ベト・チュオン(ハノイ)、MFレ・タン・タイ(ビンズオン)、MFレ・マイン・ズン(ハイフォン)、DFアルメイダ・サントス(ベトテル※ブラジル)、MFアントニオ・ペレイラ(※ブラジル)、FWブルーノ(※ブラジル)

今季所属選手
GK:
グエン・ホアイ・アイン、ズオン・クアン・トゥアン、チャウ・ホアイ・タイン
DF:
ホアン・ゴック・ハオ、ブー・フー・クイ、ドアン・アイン・ベト、アルメイダ・サントス、グエン・バン・トアン、ダオ・バン・ナム、ファム・ホアン・ラム、グエン・バン・フイ、グエン・バン・ビー、フン・ベト・チュオン
MF:
リー・コン・ホアン・アイン、レ・マイン・ズン、アントニオ・ペレイラ、グエン・バン・ヒエップ、レ・タン・タイ、ファム・バン・ロン、チャン・ドゥック・チュン、グエン・バン・ドゥック、グエン・バン・ミン、チャン・バン・コン、グエン・チュン・ホック
FW:
チャン・ドゥック・ナム、ブルーノ・エンリケ、ファム・トゥアン・ハイ、グエン・バン・タム、レ・バン・ナム

今季開幕5試合の対戦カード
ハティン(H)‐ベトテル
ナムディン‐ハティン(A)
タンクアンニン‐ハティン(A)
ハティン(H)‐ハノイ
ハティン(H)‐SHBダナン

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