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女子サッカー東京五輪最終予選、ベトナムがミャンマーに競り勝ちプレーオフ進出

女子サッカーの東京オリンピック最終予選は2月6日に、グループAのベトナム代表とミャンマー代表の試合が済州ワールドカップ・スタジアム(韓国)で行われた。試合は若手FWガン・ティ・バン・スーのゴールにより、ベトナムが1-0で勝利して、オリンピックの出場権をかけたプレーオフ進出を決めた。

同組は北朝鮮が出場を辞退したため、ベトナム、ミャンマー、そして開催国韓国の3チームで争われる。ミャンマーは初戦で韓国に0-7で大敗しており、既に後がない状況。一方のベトナムは、ミャンマーに勝利した時点でプレーオフ進出が決まる試合だった。

守備の要であるチュオン・ティ・キエウを怪我で欠くベトナムは、この試合のスタメンで、若手からベテランまでバランスよく起用。地力に勝るベトナムが序盤から圧倒的にボールを支配する時間が続いた。積極的にシュートを放つベトナムだが、ゴール前に人数を集めたミャンマーの守備に手を焼き、なかなかいい形でフィニッシュまで持ち込めない。何度も惜しいチャンスを作ったが、前半はゴールを奪うことが出来ずに0-0で終了。

後半も流れは変わらずベトナムのペース。ベトナムは選手交代で攻撃的な選手を投入して、相手ゴールをこじ開けにかかる。54分には、MFグエン・ティ・トゥエット・ズンが左サイドを切り崩して中央にクロス。これにFWフイン・ニューがヘディングで合わせるが、決めきれない。攻撃陣が機能し始めたベトナムは63分に再び左サイドからチャンスを作り、今度はFWガン・ティ・バン・スーが頭できっちり決めて、ベトナムに待望の先制点が生まれる。

このままでは敗退が決まるミャンマーはここから反撃を開始。何度か鋭いカウンターを見せて、ベトナム守備陣を慌てさせたが、決定力に欠いてゴールを奪うには至らない。ベトナムは終盤にも決定機を迎えたが、グエン・ティ・トゥエット・ズンの技ありシュートは相手GKの好守で阻まれて、追加点ならず。試合はこのまま1-0でホイッスルが鳴り、ベトナムが旧知の敵に辛くも競り勝った。

この結果、ベトナムは1試合を残してプレーオフ進出が決定。ベトナムは2月9日に同組首位突破ををかけて、開催国韓国と対戦する。

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