ベトナムフットボールダイジェスト+

W杯2次予選開幕、ベトナムは敵地で宿敵タイとスコアレスドロー

FIFAワールドカップ・カタール2022のアジア2次予選が開幕した。グループGのベトナム代表は敵地で迎える初戦で宿敵タイ代表と激突。ベトナムのパク・ハンソ監督とタイの西野朗監督による指揮官同士の日韓対決ということでも注目された試合はどちらも持ち味を見せたものの、双方決定力に欠いてスコアレスドローに終わった。

試合は立ち上がりにMFグエン・フォン・ホン・ズイのロングパスを受けたFWグエン・バン・トアンがスピードに乗ったドリブルで抜け出してシュート。惜しくも枠をそれたが、ベトナムがいきなり決定機を作る。一瞬肝を冷やしたタイだったが、その後は落ち着きを取り戻して、自慢のパスワークでボールを支配。ベトナムは相手の左サイドからの崩しに苦しめられたが、粘り強い守備でしのいでカウンターを狙う。前半は互いに何度か見せ場を作るも決め手に欠いて、0-0で折り返す。

後半に入ると、ベトナムはFWグエン・コン・フオンを投入し、攻撃陣の活性化を図る。相変わらずタイがボールを握る時間帯が続くが、ベトナムの守護神ダン・バン・ラムの牙城を崩すには至らない。後半の中頃を過ぎると、ベトナムが反撃を開始。カウンターでバイタルエリアまで攻め込むが、ラストパスの精度がいまいちで、シュートを打ち切れない。膠着状態が続く中、アディショナルタイムにタイがこの日最大のチャンスを迎えるが、ベトナムは相手の決定力不足にも助けられて、なんとか事なきを得る。試合は直後にホイッスルが鳴り、0-0のまま終了。

ベトナムにとってはアウェイでの貴重な勝ち点1となり、まずまずの滑り出し。一方のタイは西野監督の初陣を白星で飾ることが出来ず、残念なドローとなった。なお、同日行われたグループGの試合では、マレーシアがインドネシアに3-2で逆転勝ちを収めている。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ