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ベトナム代表コン・フオン、トライアウト先は仏2部クレルモンと判明

期限付き移籍先の韓国1部仁川ユナイテッドを5月末に退団して、今後の去就に注目が集まっているベトナム1部ホアン・アイン・ザライ(HAGL)所属の同国代表FWグエン・コン・フオン(24歳)。フランスでトライアウトに参加することは発表されていたが、その行き先がフランス2部クレルモン・フットであることが関係者のコメントで明らかとなった。同選手は6月末に渡仏する予定だ。

“ベトナムのメッシ”の異名で知られるグエン・コン・フオンは、国内屈指のスター選手であり、今年初めに行われたAFCアジアカップでは、ワントップで起用されてチームのベスト8に大きく貢献。大会終了後に自身2度目となる海外移籍(一度目はJ2水戸ホーリーホック)で、仁川ユナイテッドに期限付き移籍した。しかし、いざ開幕すると、チームは絶不調。当初は控えメンバーながら、終盤に出番をもらっていたが、チームが残留争いを強いられたことで、何度も指揮官が交代し、同選手も次第にチームの中で居場所を失っていった。

シーズン折り返しのタイミングで同選手は仁川の退団を決定。新たな挑戦を表明して、ヨーロッパ移籍の道を模索する中、フランス2部リーグ挑戦の話が持ち上がり、当初はパリFCまたはシャモア・ニオールFCでトライアウトを受けると報じられていたが、その後にHAGLがこれを否定。今回、クレルモン・フット側がグエン・コン・フオンの受け入れを認めたことで、トライアウト先が判明した。

クレルモン・フットは1911年設立の歴史あるクラブだが、1部リーグに昇格したことは一度もない。2018-2019シーズンは2部リーグで20チーム中10位という成績だった。過去に目立った実績もなく世界的には無名のクラブだが、2014年シーズンに同国の男子プロサッカークラブとして、初の女性監督が就任したことは世界中で大きく報じられた。

今回のトライアウトで契約を勝ち取ることができれば、グエン・コン・フオンにとって3度目の海外移籍。さらには、北中部地方ゲアン省出身の偉大な同郷の先輩“ベトナムの英雄”ことレ・コン・ビン(元ポルトガル1部レイションイスSC)に続いて、ヨーロッパでプレーする2人目のベトナム人選手となる。

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