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仰天オウンゴール未遂のカントー主将、クラブ内制裁で3試合出場停止

ベトナム2部XSKTカントーはこのほど、3月30日に行われたバンブーエアウェイズ-ベトナムカップ2019予選のビンフオックFC戦でセットプレーから自陣のゴールにロングシュートを突き刺したDFグエン・バン・クアンについて、クラブ内制裁で3試合の出場停止処分とすることを決定した。

事件が起きたのは0-0で迎えた前半39分。自陣からのセットプレーで主将を務めるグエン・バン・クアンは、アウトサイドで引っ掛けた浮き球のパスをGKに返したが、これが思いのほか強いキックとなり、前目にポジションをとっていたGKの頭上を越えてゴールイン。見方も敵もベンチも何が起こったのか分からず、痛恨のミスキックをしてしまったグエン・バン・クアンはその場で崩れ落ちた。一度は主審がオウンゴールの判定を下したが、その後に副審と相談しゴールは取り消されて、ビンフオックのCKとなった。※FIFAのルールによると、選手がセットプレーから自陣ゴールにボールを蹴り込んだ場合、相手のCKになる。

ルールに救われて、オウンゴールは免れたカントーだったが、試合はその後、ビンフオックFCと激しいの取り合いの末にPK負け(2-2(7-8))。予選で姿を消すこととなった。試合後、八百長の疑いをかけられたグエン・バン・クアンは「あれは技術的なミスだった。」と釈明。カントーのグエン・タイン・ザイン監督は「クラブに対する印象を損なったため、クラブ内で制裁を与えることになった。」と話した。

なお、ベトナムプロサッカー株式会社(VPF)からの報告を受けたベトナムサッカー連盟(VFF)はこのほど、グエン・バン・クアンに対してVリーグ2の2019シーズン前期出場停止および2000万VND(約9万7000円)の罰金処分を下した。

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