Vリーグ第2節、韓国人監督率いるHCMCが開幕2連勝で暫定首位に浮上
Vリーグ2019は3月1日に第2節の試合が各地で行われた。チョン・ヘソン監督の初陣をホーム白星で飾ったホーチミン・シティ(HCMC)はアウェイでホアン・アイン・ザライ(HAGL)と対戦。同監督は昨年までHAGLでテクニカルダイレクターを務めており、古巣との対戦となった。試合はホームのHAGL有利と見られていたが、HAGLを知り尽くした同監督率いるHCMCが相手の長所を上手く消して、2-1で勝利。HCMCが開幕2連勝で暫定首位に躍り出た。
HAGLの攻撃は両サイドが起点となっている。特に右サイドのグエン・バン・トアンはスピードに乗ったドリブルと思い切りのいいシュートを武器とする危険な選手だ。ターゲットになるのは前線に張るジャマイカ人FWシェボーン・ウォルシュ。HCMCは統制の取れた組織的な守備でHAGLの攻撃を封じることに成功。HAGLが6割ボールを握ったが、殆ど決定機を作らせず、逆にHCMCは鋭いカウンターで何度も相手ゴールを脅かした。しかし、前半はともにゴールを奪うことは出来ずにスコアレスで終了。
後半に入ると、HCMCは立ち上がりから攻撃のスイッチを切り替えて積極的に攻め込む。HAGLが対応に苦しんでいる隙にHCMCは、新加入の元ベトナム代表MFゴー・ホアン・ティンのゴールで先制。その6分後には、右サイドからのクロスを中央で待ち構えていたFWヴィニシウスが落ち着いて決めて追加点。HCMCは終盤にPKで1点を返されるが、残り時間をきっちりしのいで2-1で勝利。敵地で貴重な勝ち点3を獲得した。HCMCはこれで開幕2連勝、一方のHAGLはこれが今季初黒星となった。
この他の会場では、開幕黒星のハイフォンFCがホームにナムディンFCを迎えての一戦。試合は、少ないチャンスをしっかりとものにしたハイフォンが2-1で競り勝って今季初白星。ナムディンは終了間際に意地の反撃で1点を返したが、あと一歩及ばず今季初黒星を喫した。
サイゴンFCはホームで難敵サンナ・カインホアを迎え撃ち、開始早々に先制を許すも、2-1で逆転勝ち。開幕節で大敗したチーム同士の一戦は、どちらも初白星目指して積極的に前に出る展開となって、非常に見応えのある試合になった。サイゴンはホーム開幕戦で今季初勝利。カインホアは2連敗となった。
オフに大型補強して話題を振りまいた昇格組のベトテルは、主将を務めるベトナム代表DFブイ・ティエン・ズンの活躍などで、タインホアFCに2-1で勝利。ホームで嬉しい今季初白星となった。