Vリーグ第1節、HCMCが後半AT決勝弾で新監督初陣を白星で飾る
ベトナム1部Vリーグ2019は2月24日に第1節の試合が各地で行われた。韓国人のチョン・ヘソン監督が就任したホーチミン・シティ(HCMC)はホームでハイフォンFCを1-0で下して、新指揮官の初陣を開幕白星で飾った。
FWフイン・ケスレー・アルベス、MFチャン・フィー・ソン、DFエワンデといった主力を怪我で欠くHCMCは、前線に張ったFWマティアスとFWヴィニシウスの2トップにボールを集める作戦。一方のハイフォンもジャマイカ人2トップ頼みで、互いにロングボールを放り込み合う大味な展開となった。それでも徐々に主導権を握ったHCMCが24分にセットプレーからヴィニシウスが頭で決めてゴールネットを揺らすが、これは惜しくもオフサイドの判定。両チーム無得点で前半を折り返す。
後半も双方決め手に欠く、もどかしい展開。徐々に攻勢を強めるHCMCには何度か決定機を迎えたが、2度にわたってシュートがクロスバーに嫌われるなど運にも見放される。このままスコアレスで試合終了かと思われた93分、左サイドからのクロスを中央のマティアスが相手守備を背負いながら後ろに流すと、スペースに走り込んできた途中出場のMFレ・ホアン・ティンが決めて、ついにHCMCが先制。結局これが決勝点となり、HCMCが苦しみながらもホームで開幕白星を飾った。
このほかの会場では、ベトナム代表の主力クラスを多数獲得して大型補強でオフシーズンの話題をさらったベトテルがアウェイでSHBダナンと対戦。注目の開幕戦は、ベトテルが1点ビハインドで迎えた39分に新加入のDFクエ・ゴック・ハイが2枚目のイエローカードで退場。これで流れが一気にダナンに傾き、前半終了間際にFWドー・メルロが連続ゴール。ベトテルも試合終了間際に意地を見せて1点を返したが、1-3の完敗を喫して開幕黒星となった。
昨季のホーム観客動員数がリーグトップだったナムディンFCはホームでサイゴンFCとの対戦。この日も1万3000人もの観客が集まる中、ナムディンが終始試合を押し気味に進めて3-1で快勝。目標とする1部残留に向けて幸先の良いスタートとなった。