ベトナムフットボールダイジェスト+

プロクラブが次々と消滅、哀憐のメコンデルタサッカー

かつてメコンデルタ地方には有力クラブがひしめき、ベトナムサッカー界をリードする時代があった。記者は毎週末、メコンデルタに足を運んでいたが、今ではこの地方で活動するプロクラブは殆どなくなってしまった。

ワンス・アポン・ア・タイム

メコンデルタサッカーの最盛期と言って真っ先に思い浮かぶのは、2005年~2006年のドンタム・ロンアンFCだろう。ドンタム・ロンアンはこの間に、Vリーグ2連覇とベトナムカップ優勝1回、ベトナムスーパーカップ優勝1回を果たして黄金時代を築いている。その後のシーズンもトップ3を維持するなどリーグ屈指の強豪として、ホアン・アイン・ザライ(HAGL)と熾烈な優勝争いを演じていた。

ドンタム・ロンアンの他にも、ドンタップFC、キエンザンFC、アンザンFC、カントーFCなどが国内トップのVリーグに次々参戦して、メコンデルタ地方は最も競争が激しい地域となっていった。2015年と2016年には、ドンタム・ロンアン、XSKTカントー、ドンタップの3クラブがVリーグで鎬を削った。

Photo:Lao Dong

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