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【Vリーグ2023戦力分析】ベカメックス・ビンズオンFC: ”ベトナムのチェルシー”かつての栄光を求めて

資金力に物を言わせ、他クラブからスター選手を買い漁り“ベトナムのチェルシー”と呼ばれてVリーグで4度の王者に輝いたベカメックス・ビンズオンが、かつての栄光を取り戻すのは、まだ当分先のことになりそうだ。ベトナム代表の主力がスタメンにずらっと並ぶ黄金時代もあったが、その後、クラブは補強に関心を示さなくなり、若手育成に力を注ぐようになったことで、以降はタイトル争いから遠ざかっている。

Photo:Thanhnien

正式名称:ベカメックス・ビンズオンFC
略称:ビンズオンFC
設立:1976年
本拠地:ゴーダウ・スタジアム(SVĐ Gò Đậu:1万9000人収容)
監督:ルー・ディン・トゥアン
主な獲得タイトル:Vリーグ(2007,2008,2014,2015), ベトナムカップ(1994, 2015,2018)

昨季の成績(Vリーグ1:7位 7勝10敗7分 得点26 失点24)

昨季の7位という成績は、かつての黄金時代を知るサポーターからすると満足いくものではなかっただろうが、現在の実力に見合った結果と言えるだろう。FWグエン・ティエン・リンとMFトー・バン・ブーは国内トップクラスの選手だが、それ以外は外国人助っ人も含めて凡庸な戦力しか揃わなかった。そのトー・バン・ブーがハノイ警察FCに移籍した今季は戦力ダウンが否めず、ビンズオンは他クラブに先んじて外国人助っ人の補強に動き、昨季リーグ得点王のジャマイカ人FWリマリオ・ゴードンと元ウガンダ代表MFモーゼス・オロヤの獲得に成功。どちらもVリーグでの実績が豊富で計算できる助っ人だが、今季はこの助っ人たちに大きく依存した戦いを強いられることになりそうだ。

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