ベトナムフットボールダイジェスト+

女子アジア杯プレーオフ、ベトナムが宿敵タイに2発快勝で悲願のW杯初出場に王手

インドで開催中のAFC女子アジアカップ2022(兼FIFA女子ワールドカップ2023予選)は2月2日にプレーオフ(W杯出場国決定戦)が行われ、ベトナム女子代表がタイ女子代表を2-0で下してワールドカップ初出場に王手をかけた。

Photo:VOV

プレーオフは今大会の準々決勝で敗れた4か国のうち、W杯開催国のオーストラリアを除く、ベトナム、タイ、台湾の3チームによる総当たり戦で行われ、最上位の1チームがワールドカップ出場権を獲得。他の2チームは大陸間プレーオフに回る。

タイは今大会準々決勝の日本戦を前に新型コロナのクラスターが発生。選手9人が陽性で欠場となり、ベンチ入りを含めて選手が14人しかおらず、さらに岡本三代監督も不在という緊急事態。対するベトナムも大会前のスペイン遠征でクラスターが発生していたが、大会期間中に全ての選手が快復し、グループステージ最終節の日本戦までには選手登録した23人が出場可能な条件が整っていた。

東南アジアのライバル同士の対決となったこの試合は、コンディションの面で有利なベトナムが主導権を握る展開となった。19分には、ゴール前のこぼれ球を拾ったFWフイン・ニューが狙いすましたシュートを突き刺してベトナムが先制。その5分後には、CKからMFタイ・ティ・タオが頭で合せて追加点。前半はベトナムが2点リードで折り返す。

後半に入ると、ベトナムは立ち上がりに速攻から決定機を作るが、FWファム・ハイ・イエンのシュートはポスト直撃。直後にはフイン・ニューが再びゴールネットを揺らすが、これはVARでオフサイドの判定となりノーゴール。その後はタイも攻勢を強めて点差を縮めに来たが、フィニッシュの精度に欠いて、GKチャン・ティ・キム・タインを慌てさせるようなシーンは無かった。

ベトナムは終盤1人の退場者を出したタイ相手に追加点こそ奪うことが出来なかったが、2点差のリードを保ったまま、危なげなく勝利。

この結果、プレーオフで1勝を挙げたベトナムが悲願のワールドカップ出場権獲得に王手をかけた。なお、ベトナムは2月6日のプレーオフ最終戦で台湾と対戦する。

<プレーオフ>
2月2日 タイ 0-2 ベトナム
2月4日 台湾 vs タイ
2月6日 ベトナム vs 台湾

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ