ベトナム女子サッカー統括・育成女子代表監督の井尻明氏が退任
日本サッカー協会(JFA)からベトナムサッカー連盟(VFF)に派遣されていた井尻明氏(54歳)はこのほど、今年限りで退任して日本に帰国することを明らかにした。
同氏は2019年4月にJFAから派遣されて、U-19ベトナム女子代表監督に就任。その後、2020年からは女子サッカー統括も兼任して、2023年以降はU-16、U-17、U-19、U-20の育成女子代表監督を務めた。指導者養成でも多大な貢献を果たし、現VFFテクニカルダイレクターの越田剛史氏、前任者の足達勇輔氏(現ベトナム2部ビンフオックFC CEO)をサポートした。
同氏は12月10日に更新した自身のSNSページで以下のように別れのコメントをした。
「このたび、12月26日に日本へ本帰国することとなりました。いま振り返るとあっという間の6年だったように思います。この6年間で、すっかりベトナム人になってしまいました。ほぼ毎日ローカルの食事を選手たちと共にし、地図を見なくてもバイクに乗ってどこにでも行けるようになりました。」
「ベトナムの文化、人の温かさ、食事、遊び、マッサージなど、全て大好きになりました。多くのベトナム人の友人も出来ました。もちろん楽しいことばかりではなく、悩み苦しむこともありました。しかし、皆様のご支援・ご協力のおかげで、なんとか乗り切ることができました。本当にありがとうございました。」
「来年からは日本で仕事をする予定です。家族がいる静岡県御殿場市の家を拠点にし活動出来そうです。単身赴任が8年続いていたので、家族と一緒に生活できる事が何よりも幸せです。後任につきましては、JFAが現在、新たな派遣者を検討中です。新たな日本人コーチに対して、皆様の温かいご協力が必要になると思います。何卒よろしくお願いいたします。」
「帰国する寂しさはとても大きいですが、ベトナムで培った「どうにかなるさ」「鈍感力」を存分に発揮して、日本でも自分らしさを忘れずにがんばっていきたいと思います。改めまして、ベトナムでお世話になった皆様、本当にありがとうございました。」