なお、優勝したインドネシア、準優勝のカンボジア、そして、東ティモールとの3位決定戦を1-0で制したシンガポールがASEAN女子サッカー選手権2025の出場権を得た。ベトナム、タイ、フィリピン、ミャンマーの4か国はシードされているため、AFF女子サッカー選手権2024には参加しなかった。
【AFF女子選手権2024】望月監督率いるインドネシアが初優勝。域内4強は本大会シードで不参加
ラオス・ヴィエンチャンで開催されていたAFF女子選手権2024は12月5日に決勝が行われ、望月聡監督が率いるインドネシア女子代表がカンボジア女子代表を3-1で下して初優勝した。
今大会はASEAN女子サッカー選手権2025予選という位置づけにあり、2022年のAFF女子選手権の成績下位6チーム(カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、シンガポール、東ティモール)が出場。今大会の上位3チームが来年のASEAN女子サッカー選手権の出場権を獲得する。
東南アジアでは、ベトナム、タイ、フィリピン、ミャンマーが4強として君臨しており、それ以外の国との実力差が非常に大きいため、今回のように予選大会を別枠で設けることで、弱小国にとってはタイトル獲得を目指すモチベーションにもなる。
今大会の決勝では、インドネシアとカンボジアが激突。両チームはグループステージでも対戦しており、このときはスコアレスドローに終わっていた。ともに1勝1分だったが、得失点差で上回ったカンボジアが首位突破、インドネシアは2位通過。
準決勝ではカンボジアが東ティモールに3-0、インドネシアもシンガポールに3-0で圧勝して決勝進出した。決勝も接戦になるかと思われたが、インドネシアはMFレヴァ・オクタヴィアニの2ゴールとアメリカ系帰化FWシンディ・ホッパーの1ゴールで快勝。カンボジアも1点を返して意地を見せたが、力負けの感は否めなかった。
東南アジアの強豪が不参加の大会ではあるものの、インドネシア女子代表にとっては歴史に残る初タイトル。一方のカンボジアは史上初のファイナル進出だったが、惜しくもタイトル獲得とはならなかった。