日本化加速のベトナム2部ビンフオックFC、突如誕生した東南部の新興勢力はベトナムサッカーの革命児となるか?
元ベトナム代表FWグエン・コン・フオン(29歳)の電撃移籍により、ベトナム2部チュオントゥオイ・ビンフオックFCが国内でにわかに注目を集めている。
間もなく開幕する2024-2025シーズンのVリーグ2では、昨季2位PVF人民公安(PVF-CAND)が優勝候補の筆頭と考えられているが、大型補強を敢行したビンフオックFCとニンビンFCの2チームが、PVFの独走に待ったをかけるライバルになると見られている。
J2横浜FCを退団したコン・フオンの移籍先候補として、地元メディアでは複数クラブの名前が挙がっていたが、その中でビンフオックFCは間違いなく最も知名度が低いクラブだった。ベトナムに戻ったコン・フオンに最初に食指を伸ばしたのはニンビンFCだったとされる。
少し複雑だが、ニンビンFCは昨季までフードン・ニンビンFCの名称で活動。今季からホーチミン・シティユース(タインニエン・ホーチミン・シティ)とチーム全体(全選手・全指導者)をトレードしたため、中身はホーチミン・シティユースに入れ替わっている。なお、ホーチミン・シティユースは昨季ベトナム3部ディヴィジョン2を勝ち抜いて今季から2部昇格するチーム。
ホーチミン・シティユースは今オフに積極的な補強を行っており、ベトナム代表のGKダン・バン・ラムやFWディン・タイン・ビンをはじめ、多くの代表クラスを獲得。横浜FCを退団したコン・フオンにも接触して具体的なオファーを提示していたが、条件面で折り合わずに交渉が決裂。ビンフオックFCがコン・フオン獲得を発表したのは、ニンビンFCとの交渉決裂が報じられてから僅か数日後のことだった。
(残り 1846文字/全文: 2535文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ