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【AFC U-20アジアカップ】ベトナムが終盤劇的弾でカタールに2-1で競り勝ち GL突破に王手

AFC U-20アジアカップ2023ウズベキスタン(兼FIFA U-20ワールドカップ予選)は3月4日にグループBの第2節が行われた。初戦で強豪U-20オーストラリア代表を1-0で下して勢いに乗るU-20ベトナム代表は、続く第2節でU‐20カタール代表に2-1で競り勝ち、開幕2連勝で勝ち点を6に伸ばし、グループリーグ突破に王手をかけた。

Photo:VFF

ベトナムのスタメンは初戦と変更なし。システムは守備的な5-4‐1を採用した。初戦黒星発進のカタールは、ここで負けると後がない状況で、序盤から積極的に攻撃を仕掛けた。カタールは中盤とウィングの機動性を活かしてボールを支配。ベトナムは押し込まれる展開が続いた。

開始早々の6分、サイドからのクロスを頭で合わされてピンチを迎えたベトナムだったが、ここはGKカオ・バン・ビンが鋭い反応を見せて足でブロック。その4分後にも鋭いミドルシュートを打たれたが、ここもGKカオ・バン・ビンの好守で事なきを得る。一方のベトナムは得意のカウンターでゴールを狙う。膠着状態が続く中、前半アディショナルタイムにFWグエン・クオック・ベトが速攻から落ち着いて決めてベトナムが先制。前半を1-0で折り返す。

後半に入ると、先制ゴールで勢いづいたベトナムが伸び伸びとプレー。カウンターの鋭さも増していった。立ち上がりにはFWグエン・クオック・ベトがペナルティエリア内で倒されるシーンもあったが、これはファウルを取ってもらえず。カタールの攻撃には前半ほどのキレがなく、ベトナムゴールを脅かすシーンは少なかった。

75分、ベトナムはMFグエン・バン・チュオンがポスト直撃のシュート。しかし、この決定機を決めきれなかったベトナムもそのツケを支払うこととなる。ベトナムは82分、カタールにPKを献上し、同点とされる。終盤に追いつかれて嫌なムードが流れたが、最後まで諦めないベトナムは90分のセットプレーから、ニアに走りこんだMFグエン・バン・チュオンが技ありのヘディングで流し込み、土壇場で勝ち越し。

試合はこのまま2-1でホイッスル。ベトナムが劇的な勝利で勝ち点を6に伸ばし、同組首位に浮上。ベトナムはこの後、3月7日の第3節でイランと対戦。ここで引き分け以上ならベトナムのグルプリーグ突破が決まる。また、負けても突破の可能性が残る。

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