【Vリーグ2023戦力分析】ホーチミン・シティFC:主力流出の“赤い戦艦”は苦難の航海が予想
2022シーズンを9位でフィニッシュして辛くも1部残留を果たしたホーチミン・シティ(HCMC)は、一時最下位に転落するなど昨季は厳しい戦いを強いられた。今オフには、元アメリカ代表MFリー・グエンをはじめとする多くの主力が退団して戦力刷新が進んでおり、メンバーの大半が入れ替わったため、かなり厳しいシーズンになることが予想される。

Photo:Bongda+
正式名称:ホーチミン・シティFC
略称:HCMC
別名:赤い戦艦
設立:1975年
本拠地:トンニャット・スタジアム(SVĐ Thống Nhất:2万人収容)
監督:ブー・ティエン・タイン
主な獲得タイトル:Vリーグ(1986, 1993‐94, 1997, 2001‐02)ベトナムカップ(1992, 1999‐2000)
昨季の成績(Vリーグ1:9位 6勝11敗7分 得点23 失点34)
昨季の開幕時点では、経験豊富で十分な戦力が揃っていたため、HCMCが残留争いに加わると予想した者は少なかった。しかし、コロナ禍で給与・契約金カット問題が発生して開幕前からクラブ側と選手側が対立。これがモチベーションに影響したのか、シーズン序盤から中盤にかけて低迷。残留争いを続けることに危機感を覚えたクラブ側が未払いとなっていた前季契約金の40%を支払うことに応じて以降、ようやく事態が好転し始めた。HCMCは昨季、シーズン中に何度も指揮官が交代し、4人目の指揮官としてシーズン終盤に就任したブー・ティエン・タイン監督が残留圏内までチームを押し上げ、辛くも1部残留を決めた。
しかし、今オフにはクラブ側の対応に不満を持つメンバーの多くが退団した。昨季終了後、クラブの首脳陣は、HCMCが新シーズンに生まれ変わることを明言。クラブに残りたい者は大幅な減俸を受け入れる必要があり、有力選手たちは、これを拒否して新天地を求めてクラブを去った。HCMCは2部クラブや新人、或いは中堅どころの選手を補強して戦力を整えたが、1部リーグを戦い抜く体力があるかは疑問符が付く。
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