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ベトナム:伝説のファンタジスタにして悪童 ファム・バン・クインを探して 第7回 八百長による長期出場停止明けのシーズンで見事なカムバックも翌年から不振。ついにSLNAを退団へ。

23回東南アジア競技大会(SEA Games23)で八百長事件に関与して逮捕起訴されたファム・バン・クインは、ソンラム・ゲアン(SLNA)で引き続きプレーする意思を固めて2009年初めに2年契約で再契約を交わした。SLNAはバン・クインの処分軽減を求め、ベトナムサッカー連盟(VFF)がこれに応じたため、バン・クインは2009シーズンからリーグ戦に出場することが可能となった。ただし、国際試合の出場は依然として認められなかった。

復帰シーズンとなった2009シーズンに、バン・クインはチーム最多の8ゴールを挙げる活躍を見せて、この間に月間MVPにも選出されるなど見事な復活を遂げた。この活躍により、1部ビッサイ・ニンビンや2部カントーFCから獲得オファーがあったが、金銭面などの条件が合わなかったため、保有権を持つSLNAがいずれも断っている。また2010年には、国際大会への復帰も認められ、国際親善大会「タンロン1000年カップ」に向けたベトナム代表メンバーに招集されたが、怪我で代表復帰を逃した。

 しかし、翌2010シーズンになると、フィジカル的な問題と怪我の影響からパフォーマンスが低下。リーグ戦とカップ戦で合わせて4試合しか出場できず、ベトナムカップは優勝したものの、自身はゴールを奪えず、チームに貢献したとは言い難かった。

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