ベトナム:伝説のファンタジスタにして悪童 ファム・バン・クインを探して 第6回八百長関与で送った贖罪の日々、父との和解と死別
神童か悪童か、ファム・バン・クインの知られざる横顔
八百長に関与して贖罪の日々を送ったことがファム・バン・クインの心境に変化をもたらしたのか、実の父親であるファム・バン・タップ氏の謝罪をついには受け入れる気になったのか、それは本人のみぞ知るところだが、父が臨終を迎えるとき、バン・クインの姿は確かにそこにあった。
2010年7月初旬、重い病に苦しんでいたタップ氏が息を引き取った。タップ氏の最後の望みは、かつて自分が捨ててしまった息子バン・クインに許されること、そして、故郷に埋葬されることだった。
第23回東南アジア競技大会(SEA Games 23)で八百長に関与したバン・クインには、当初サッカー界からの永久追放が言い渡されていたが、主犯格ではなかったこともあり、ベトナムサッカー連盟(VFF)はその後、同選手に対する処分を4年間の出場停止とし、最終的には2年間の出場停止へと軽減した。
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