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【SEA Games】3連覇狙うベトナム女子代表が強敵フィリピンに2-1逆転勝ちで白星発進、準決勝進出に王手

ベトナム開催の第31回東南アジア競技大会(SEA Games 31)は大会開幕に先立ち、女子サッカーのグループリーグの試合が行われている。5月11日夜にはグループAのベトナム女子代表(通称ゴールデンガールズ)とフィリピン女子代表の試合が東北部地方クアンニン省カムファー・スタジアムで行われ、ベトナムが2-1の逆転勝利を収めて初戦を白星で飾った。

Photo:VFF

3大会連続の金メダルを狙う東南アジア女王ベトナムは、近年躍進著しいフィリピンと初戦で激突。フィリピンは既にカンボジアと初戦を行って5-0で勝利して勢いに乗っており、ベトナムとしてはここで叩いておきたい相手。また、両チームは来年のFIFA女子ワールドカップへの初出場も決めており、今後は東南アジアの覇権を争うライバルになると見られている。

ベトナムのマイ・ドゥック・チュン監督は慣れ親しんだ3-5-2のシステムを採用し、現時点のベストメンバーをスタメンに送り込んだ。ベトナムは左サイドのMFグエン・ティ・トゥエット・ズンを起点に攻撃を展開。10分には左サイドを崩したトゥエット・ズンが中央にクロス。これにFWフイン・ニューが合わせるが、枠を捉えきれない。1万6000人の大声援に後押しされたベトナムは立ち上がりから猛攻を見せたが、15分にフィリピンの高さを活かしたシンプルな攻撃から失点を許す。

1点を追う展開となったベトナムはさらに攻勢を強めて、38分には右サイドのMFグエン・ティ・ビック・トゥイがDFラインの裏を狙ってパス。これに反応したMFチャン・ティ・トゥイ・チャンが中央に折り返し、最後はトゥエット・ズンが決めて同点に追いつき、前半を1-1で折り返す。

後半も流れは変わらずベトナムが主導権を握る展開。50分には連動性に富んだパス交換から最後は大ベテランのMFチャン・ティ・トゥイ・チャンが逆転ゴール。フィリピンもここから反撃に出たが、ベトナムは固い守備でフィリピンの攻撃をシャットアウト。結局、試合はベトナムが2-1の逆転勝利で見事な白星発進となった。

なお、ベトナムはこの後、5月14日に行われるグループA第2節でカンボジアと対戦する。同組はインドネシアが出場を辞退したため、3チームのみで争われる。フィリピンは既に2試合を消化して1勝1敗。ベトナムは次節のカンボジア戦で引き分け以上なら準決勝進出が決まる。負けても大量失点でない限り、準決勝に進出可能だが、カンボジアとの実力差を考えれば、ベトナムの大量得点による勝利は揺るがないと見られる。

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