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AFF U-23選手権2022、クラスター深刻化で満身創痍のベトナムが東ティモールをPK戦の末に下して決勝進出 延長戦では控えGKがFWで途中出場

カンボジアで開催中のAFF U-23選手権2022は2月24日に準決勝が行われ、新型コロナ陽性者多数で満身創痍のU-23ベトナム代表がU-23東ティモール代表をPK戦の末に下して決勝進出を決めた。

Phptp:VFF

深刻なクラスターに見舞われているベトナムでは当初の大会登録メンバーの多数が陽性となって離脱。1-0で勝利したグループステージ最終節のタイ戦の後もさらに7人が陽性となり、準決勝に向けて陸路で4人の追加選手を補充したが、東ティモール戦ではベンチ入り(うち1人は控えGKチャン・リエウ・ディエウ)を含めて僅か13人しか選手が揃わない緊急事態。試合当日に合流したメンバーらもスクランブル出場した。

苦戦が予想された前半だったが、急造とはいえ個々のレベルで勝るベトナムが主導権を握った。しかし、攻守ともに細かい部分で選手同士の呼吸が合わず、さらにフィニッシュの精度も欠いてゴールが遠い展開となり、前半をスコアレスで折り返す。

後半も果敢に攻めたベトナムだったが、連携不足とコンディション不良は明らかで、相手ディフェンスを崩しきることができない。一方の東ティモールも何度か鋭いカウンターを見せて、ベトナムゴールを脅かしたが、90分で決着はつかず、0-0のまま延長戦に突入。

迎えた延長戦、ベトナムは負傷退場したMFグエン・チュン・タインに代えて、控えGKのチャン・リエウ・ディエウをFWで起用するなど、まさに総力戦で120分を戦い抜いたが、延長戦でも決着はつかず、勝敗の行方はPK戦に委ねられることとなる。

先行となったベトナムは、このPK戦で5人全員が成功。一方の東ティモールは4人目のキッカーが失敗し、5-3でベトナムがPK戦を制して辛くも決勝進出を決めた。

なお、同日行われた準決勝のもうひと試合では、U-23タイ代表がU-23ラオス代表に2-0で勝利。2月26日に開催される決勝はベトナムとタイの再戦となった。ベトナムは既に計10人の選手を補充しており、これ以上の選手補充は出来ない。

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