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AFF U-23選手権2022、クラスター発生のベトナムが宿敵タイを退けグループ首位で準決勝進出 本田圭佑GM率いる開催国カンボジアはGS敗退

カンボジアで開催中のAFF U-23選手権2022は2月22日にグループCの最終節が行われ、優勝候補同士のU-23ベトナム代表とU-23タイ代表が対戦した。試合はベトナムが1-0で勝利して無傷の2連勝を飾り、同組首位で準決勝進出を決めた。

Photo:VFF

ベトナムは初戦でシンガポールに7-0で圧勝して白星発進。同組2位タイおよびA組2位カンボジアとの得失点差が大きく開いたため、最終節では8点差以上でタイに負けない限りグループステージ突破が決まるという有利な状況にあった。

しかし、ベトナムはシンガポール戦の後に新型コロナのクラスターが発生し、メンバー27人中16人が陽性となり、試合に出場可能な選手が11人だけという危機的な状況。大会規定では13人以上の登録選手が揃わなければ、0-3の不戦敗となる。コロナ禍で行われる大会ということで、大会中に選手の補充が認められることから、ベトナムサッカー連盟(VFF)は急遽6人の選手をカンボジアに派遣。このうち陸路で渡った4人がタイ戦に登録され、3人がぶっつけ本番で先発出場した。

初戦で大活躍したキャプテンのDFズン・クアン・ニョ―をはじめ多くの主力を欠くベトナムだったが、得意とする堅守速攻のスタイルで序盤のタイの攻撃に対応。徐々にリズムを掴んだベトナムは20分を過ぎたあたりから反撃を開始。28分には相手ゴールの右サイドで得たフリーキックをMFグエン・チュン・タインが直接決めてベトナムが先制し、前半を1点リードで折り返す。

後半に入ると、ベトナムはセーフティーなプレーに終始。何度か危ないシーンを迎えたが、タイの攻撃をシャットアウトして1-0で逃げ切った。この結果、グループCは首位ベトナムと2位タイが準決勝進出。本田圭佑GMが実質的監督を務める開催国カンボジアは得失点差でタイを下回りグループステージ敗退となった。

2月24日の準決勝の対戦カードは以下の通り。

16:00KO:U-23ラオス代表 vs U-23タイ代表
19:00KO:U-23ベトナム代表 vs U-23東ティモール代表

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