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【ベトナムリーグ助っ人列伝】うつ病による薬物過剰摂取で死亡したアルゼンチン人ストライカー

アルゼンチン人ストライカーのFWガストン・モリーナ・エドゥアルド(享年29歳)が滞在先のホーチミン市内のホテルで急死したというニュースを聞いたのは、もう10年以上前のことだ。死因は薬物の過剰摂取によるものとされている。

ホテルで不審死を遂げた外国人男性

2010年2月26日昼頃、ホーチミン市のバックパッカー街として知られるファムグーラオ通りにあるホテルの一室で外国人男性が死亡しているのが発見された。警察の調べによると、死亡していた男性はアルゼンチン国籍のガストン・モリーナ・エドゥアルド。遺体には争った形跡もなく、現場からは半分使用済みの白い粉が入ったビニール袋と注射器が見つかった。

遺体発見後、エドゥアルドの家族、ベトナムでの代理人、当時の所属先であるベカメックス・ビンズオンの代表者、ホーチミン市外務局の代表者の立ち合いのもとで検死を行った。検死の結果、エドゥアルドの死因は、ヘロインの過剰摂取による突然死と結論付けられた。

エドゥアルド急死の知らせを聞いた友人、同僚らは一様にショックを受けた。さらに死因が薬物によるものだと判明したことで、二重のショックとなった。チームメイトらは誰もエドゥアルドが薬物を使用していたことを知らなかった。あるいは、誰もそれを語ろうとしなかった。エドゥアルドの死後、Vリーグ各クラブは内部規律を強化。これ以降、選手らの奔放な私生活が次々と明らかとなり、選手たちがライフスタイルを改めるきっかけになった。

(残り 1388文字/全文: 2006文字)

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