タイの東京五輪の夢散る。西野監督「この経験を生かせば、26年のW杯出場も可能」【AFC U-23選手権レポート/準々決勝・サウジアラビア戦】
リフレッシュした1、2戦目のメンバーを起用
1勝1敗1分でグループAを2位で通過したタイの準々決勝の相手は、グループBを首位で抜けたサウジアラビア。ホスト国のアドバンテージも生かして初のベスト8進出を果したタイだが、この一戦に勝たなければ東京五輪への道は閉ざされる。
グループリーグ最終戦のイラク戦では、思い切ってスタメン7選手を変更する「賭け」に出た西野朗監督。中3日で迎えた準々決勝では、リフレッシュさせることができたグループリーグ第1戦と第2戦のメンバーをベースにスタメンを構成。センターバックにチンナパットではなく第3戦に続いてティタウィーを起用した点が唯一、1、2戦目と異なる点だった。
「15分、20分あたりまでは、プレスをかけつつ狙っていこうということで非常にいい形で進められたと思います」
西野監督がそう振り返るように、タイは悪くない形でゲームをスタートさせた。立ち上がりの5分には攻撃陣で唯一の4試合連続スタメンとして左のアタッカーに入った17歳のスパナットがポストを叩くシュートを放つなど、タイに先制点が生まれてもおかしくない展開。
だが、次第にサウジアラビアがタイ陣内で試合を進める時間帯が増える。32分には右サイドからサーミ・アルナージが上げたクロスにアブドッラー・アルハムダンが中央で合わせて決定的なシーンを迎えたが、シュートはバーの上。直後の34分にもカリド・アル・ガンナムからアルハムダンへのスルーパスで決定機が生まれ、コラパットが好セーブで防いでなんとかスコアレスのままハーフタイムを迎えた。
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