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初対戦時、チャナティップは16、17歳だった。「毎試合がトライアウト」だったタイでの経験をJで生かす【櫛田一斗(いわてグルージャ盛岡)インタビュー<2/2>】

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タイリーグからの「逆輸入」Jリーガー・櫛田一斗インタビュー<1/2>はこちら

<目次>
◎16、17歳だったチャナティップの印象
◎「日本流」チョンブリーFCの躍進に貢献
◎日本でどこまで行けるのか、挑戦したい

16、17歳だったチャナティップの印象

──櫛田選手がタイでプレーし始めた2011年当時は、ちょうどタイリーグに日本人選手が増え始めた頃で、タイサッカーの躍進が始まろうとしていた時期でもありました。当時のタイリーグでプレーしてみて、どんな印象を持ちましたか?

櫛田 正直、レベルは日本より低いというイメージを持っていたので「やれるだろう」という自信もあったんですが、実際には予想以上にみんな上手かったです。特に最初に所属したチョンブリーFCはレベルが高かったですね。

──今ではチャナティップ選手をはじめ、タイのトップ選手たちがJリーグで活躍する時代となりました。今のこの状況ついてはどう見ていますか?

櫛田 正直、タイリーグでプレーしていた日本人選手の立場としては、「活躍なんか、させるなよ」という思いもありますね。Jリーグが上にいてほしい。そうでないと、アジアでプレーする日本人選手の価値も下がってしまいますから。

──なるほど。それは、タイでプレーしていた選手ならではの見方ですね。チャナティップ選手とは、タイ時代に対戦していますよね? どんな印象を持っていましたか。

櫛田 やっぱり当時から上手かったですよ。ただ、もちろん今ほどではなかった。僕が最初に対戦した時はたぶん、まだ彼は16歳か17歳くらいだったんじゃないかと思いますから。彼が本当にすごくなったのはタイ代表で中心になって、ムアントン・ユナイテッドに移籍した頃からだったと思います。

──チャナティップ選手との初対戦は、彼が16、17歳の頃になりますか。たしかに、その頃の彼はまだ「原石」という印象でした。対戦したタイ人選手で他に印象的だった選手はいますか?

櫛田 やっぱり僕がタイに行った頃は、ティーラシン(・デーンダー)でしたね。全体的にタイ人選手は上手かったですが、当時はまだJリーグでできるかというと、「どうだろう?」という印象ではありましたけど。

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