東南アジア王者・ベトナムは、アジアカップでアジアを驚かせることができるか?【「ベトナムフットボールダイジェスト」宇佐美淳氏インタビュー<3/3>】
ベトナムサッカーの情報を日本語で発信するウェブサイト「ベトナムフットボールダイジェスト」を運営する宇佐美淳氏インタビューの第3回をお届けする。
<目次>
◎過渡期にあった三浦俊也監督時代、育成が花開いた今
◎中東勢に強いベトナムがアジアを驚かせる?
◎タイとベトナムが牽引する東南アジアの未来
過渡期にあった三浦俊也監督時代、育成が花開いた今
──AFFスズキカップ(東南アジア選手権)で大会MVPを受賞したグエン・クアン・ハイを筆頭に、近年のベトナムは若い才能が続々と現れているように思います。ベトナムの育成環境の現状は、どのようなものですか?
宇佐美 トップリーグのクラブは下部組織を持っていなければいけないので、各クラブが育成年代のチームを有しています。11歳と13歳でセレクションをしているチームが多いですね。
──タイの場合、国内リーグが発展したことで近年になってようやく、ブリーラム・ユナイテッドやムアントン・ユナイテッドといったビッグクラブを先頭にして育成年代のチームを持つようになりました。ベトナムの場合は、いつ頃からトップリーグのクラブが下部組織を持っていたのですか?
宇佐美 私の知る限り、昔からありました。ただ、育成への投資が活発になったのはこの4、5年のことです。10年くらい前にグエン・コン・フォンらの「黄金世代」を輩出したホアン・アイン・ザライのアカデミーができ、PVFというトップチームを持たない育成特化型のチームが生まれるなどして、それに引っ張られるようにVリーグ各クラブの育成環境も整備されていきました。
──そういった背景があって、今のベトナム代表の躍進を支える「黄金世代」が生まれたのですね。グエン・クアン・ハイ以外では、特におすすめの若手選手はいますか?
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