J1クラブも獲得を狙う「ベトナムの若き王様」クアン・ハイは、日本へやってくるのか?【「ベトナムフットボールダイジェスト」宇佐美淳氏インタビュー<2/3>】
ベトナムサッカーの情報を日本語で発信するウェブサイト「ベトナムフットボールダイジェスト」を運営する宇佐美淳氏インタビューの第2回をお届けする。
<1/3>(無料記事)はこちら
<目次>
◎「U-20W杯世代」と「U-23準優勝世代」の融合
◎「若き王様」クアン・ハイの年俸とJ移籍の可能性
◎「純血主義」と「団結」が導くベトナムの未来とは?
「U-20W杯世代」と「U-23準優勝世代」の融合
──U-23アジア選手権での準優勝という快挙が、現在のA代表の躍進にもそのままつながっているわけですよね。今回、スズキカップを制したベトナム代表の中に、U-23代表の準優勝メンバーはどれくらい入っているのですか?
宇佐美 決勝セカンドレグのスタメンで言えば、左SBのドアン・バン・ハウ(ハノイFC)、CBのドー・ズイ・マイン(ハノイFC)とチャン・ディン・チョン(ハノイFC)、中盤のグエン・クアン・ハイ(ハノイFC)。それ以外にもグエン・コン・フォン(MF/ホアン・アイン・ザライ)、グエン・バン・トアン(MF/ホアン・アイン・ザライ)、グエン・フォン・ホン・ズイ(MF/ホアン・アイン・ザライ)、ハー・ドゥック・チン(FW/SHBダナン)、ルオン・スアン・チュオン(MF/ホアン・アイン・ザライ)などがいるので、だいたい半数くらいはU-23アジア選手権の準優勝メンバーですね。
──今のベトナム代表の中核には水戸でもプレーした「ベトナムのメッシ」ことグエン・コン・フォンを代表格とする「黄金世代」がいて、そこに一昨年のU-20ワールドカップ初出場を果たした世代も加わってきている、という感じになりますか?
宇佐美 そうですね。ただ、「黄金世代」という言葉が何を指すのか、というところなんですが、厳密に言うとコン・フォンたちは「ホアン・アイン・ザライの黄金世代」なんです。ホアン・アイン・ザライのアカデミーの一期生に当たる世代で、足元のテクニックに優れた選手たちが揃っています。彼らは、かつてのU-17~U-19の代表チームで中核を担っていました。それに、U-20ワールドカップに出場したクアン・ハイたちの世代も含めて「黄金世代」と言うことが、最近では一般的になっている感じです。それに加えて、決勝セカンドレグで決勝ゴールを決めたFWのグエン・アイン・ドゥック(ベカメックス・ビンズオン)をはじめとしたベテランたちもいい感じで絡んでいるのが今のA代表ですね。
「若き王様」クアン・ハイの年俸とJ移籍の可能性
──今回のスズキカップで大会MVPに輝いた「ベトナムの若き王様」グエン・クアン・ハイは、U-20ワールドカップ出場世代であると同時にU-23アジア選手権準優勝の立役者でもありました。今大会、彼のプレーを初めて生で見たのですが、今の東南アジアでは別格という感じですね。正直言って、ここまでの選手とは思っていませんでした。
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