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AFFスズキカップ決勝2ndレグ・ベトナムvsマレーシア【泰国蹴球紀行・番外編~ミーディン国立競技場@ベトナム・ハノイ】

東南アジア王者の決まるスズキカップ決勝2ndレグの舞台は、ベトナムの首都ハノイにあるミーディン国立競技場。ハノイには前日入りしていたのだが、空港を出て驚いたのはその寒さ。気温17度というが、年間で最も気温の低い12月でも日中は30度前後あるバンコクから入ったためか、体感気温はもっと低く感じられた。

街のいたるところで「ベトナム代表」を目にし、ベトナムでも高いサッカー熱が感じられた。

歩いても30分ほどの距離であるはずのスタジアムへの足は、バイクタクシーを利用。今回のスズキカップ取材で実感したのは、東南アジアにおける配車アプリ「Grab」の便利さだ。タクシーだけでなくバイクタクシーにも対応しており、空港と市内の移動、ホテルとスタジアムの移動とあらゆる場面で活用させてもらった。アプリで提示された金額をクレジットカード払いできるため、アジアのバイクタクシーのような「交渉」が避けられないものには特に有効だ(実際、試合後にはアプリでドライバーと落ち合うことができずに直接交渉となったが、時間帯が遅いことを理由に言い値はアプリの4倍ほど。どうにか「2倍」程度まで値切ったが…)。

スタジアムへの道のりにはベトナム国旗を売る人の姿が目立ち、会場に近づくほどに東南アジアでも屈指と言えるベトナムのサッカー熱が伝わってくる。スタジアムに着くと、競技場周りは大規模な政治集会か何かのような異様な熱気に包まれていた。

鮮やかな赤に大きな黄色の星が描かれたベトナム国旗をモチーフとしたものを思い思いに身に付け、決戦の時を待つサポーターたち。

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