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もう昇格候補ではない。クラブが一枚岩となり、確かな積み上げを【今季総括/オフ・ザ・ピッチ】

髙木理己監督体制2年目。過去最低の14位から巻き返しを図るも、ワーストを更新する18位に終わった。

J2昇格を掲げた中で残留争いに巻き込まれ、目標とは程遠い結果だ。昨季途中からの積み上げが結果に繋がらなかったが、それは現場だけの責任ではない。オフ・ザ・ピッチの観点から振り返る。

現状維持は衰退。J3に取り残された

「長野は昇格候補筆頭だ」
「近い将来、J2に昇格できる」

筆者がAC長野パルセイロの番記者に赴任する際、紹介者から伝えられた言葉だ。J3に触れる機会すら少なかった筆者だが、その言葉を信じ、胸を膨らませて足を踏み入れたことを覚えている。

あれから4年が経った。順位は9位、8位、14位と推移し、今季は過去最低の18位。昇格争いどころか、残留争いに巻き込まれている。その間には4人の監督が指揮を執るなど、人の入れ替えも頻繁にあった。

新天地に身を移す不安もありながら、それでも昇格を夢見ながら、長野Uスタジアムという輝かしい舞台で仕事ができる。選手も監督もこの地に対し、他にはない魅力を感じて身を置いている。それは筆者も例外ではない。

ただ、誤解を恐れずに言いたい。このクラブはもう昇格候補筆頭でなければ、昇格候補ですらない。ここ数年で急に衰退したわけではなく、リーグのレベルが向上する中で「取り残された」と捉えるのが適切だろう。それは他クラブの収益と比べても明らかであり、現実として受け止めなければならない。

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