長野県フットボールマガジン『Nマガ』

上田西の攻撃を彩るデュオ。都市大塩尻を下し、4年ぶり決勝へ

第103回全国高校サッカー選手権大会長野県大会 準決勝
2024年11月3日(日)
サンプロ アルウィン

都市大塩尻 0-1 上田西

 

百戦錬磨の堅守を打ち破った。

都市大塩尻は県総体を無失点で優勝し、今大会でも3試合を終えて1失点。上田西もその堅さに例外なく苦しめられたが、31分に松本翔琉がミドルシュートでこじ開ける。虎の子の1点を守り抜き、4年ぶりの決勝に駒を進めた。

中央で魅せた松本と、サイドで仕掛けた徳間

ハイインテンシティを売りとする両者の戦い。序盤からロングボールが飛び交う中、互いに主導権は譲るまいと激しい攻防を繰り広げる。拮抗した展開が続くと、先手を奪ったのは上田西だった。

31分、左サイドバックの和泉亮哉が斜めのクサビを入れると、ボランチの鈴木悠杏がスルー。後方にいた松本がフリーでボールを受け、ドリブルから左足でミドルシュートを放つ。ボールはアウト回転がかかり、GK召田海斗から逃げるようにゴールへと突き刺さった。

「大舞台ということもあって、どこかで隙が出るかなと狙っていた。相手の守備が遠くなっていたので、何かが起きると思って振り切ったら、ボールがスピードに乗ってくれた」。試合が落ち着き始めた中で、ビルドアップから前進した形。前半途中に右サイドハーフからFWに移った松本が、うまく中盤に降りてパスを引き出し、得意の左足を振り抜いた。

松本翔琉

中央だけでなく、サイドからも仕掛けた。左サイドハーフの徳間陽向が果敢にドリブルで勝負。「えぐってクロスを送ったり、自分からチャンスを作るというのは日頃から言われている。手応えは良かった」と振り返る。松本とともにCKのキッカーも務めるなど、攻撃の核としてチャンスを演じた。

徳間陽向

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