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ついに選手権開幕。2冠狙う総体王者に対し、2強が実力示すか ※無料

8月26日(土)に全国高校サッカー選手権大会長野県大会が開幕する。県内各地から72チームが参加。11月11日(土)にサンプロ アルウィンで行われる決勝を目指し、凌ぎを削る。

前回大会は松本国際の優勝で幕を閉じた。高城泰史、矢越俊哉(現びわこ成蹊スポーツ大学)ら豊富なタレントを擁し、決勝では松商学園に3-0と大勝した。県リーグ1部でも優勝を収め、今年はプリンスリーグ北信越2部に昇格。昨年から主力を張る佐々木晄汰を軸に、8チーム中4位につける。

佐々木晄汰

しかし、総体では悔しさを味わった。準決勝で市立長野を相手にゴールを破れず、PK戦の末に敗退。松本国際と合わせて“2強”との呼び声が高い都市大塩尻も、準々決勝で上田西に敗れた。決勝を戦ったのは、松商学園と市立長野。松商学園が2-0と快勝し、10年ぶりの全国大会に駒を進めた。

攻撃のタレントが豊富な総体王者。昨年の選手権でも活躍した森田優聖を軸に、前線には馬力のあるストライカー・陶山快斗が構える。守備でも今井天志朗を中心に統率感があり、均衡の取れたチームだ。県選手権では最多優勝記録を保持しているが、2013年から10年間、頂点をつかみ取れていない。総体を制した勢いを胸に、2冠達成となるか。

森田優聖

それを阻止する筆頭馬が、松本国際と都市大塩尻だ。松本国際は先述したように、県の高校勢で唯一となるプリンスリーグ北信越に所属している。日常のスタンダードが高く、その優位性を活かしたいところではある。今大会ではスーパーシードとして、4回戦から登場。順当にいけば長野日大と当たり、勝沢勝監督(松本国際)と中澤真明監督(長野日大)の同年代“知将”対決にも注目が集まる。

一方の都市大塩尻は、県リーグ1部で首位を走る。昨年まで総監督を務めていた高橋裕之氏が監督に復帰。持ち前の強度の高さを磨きつつ、前線にはWエースの高橋圭太と中村玲央が君臨する。強固な守備から、彼らの個人能力を活かせるか。

高橋圭太

上位チームは実力が拮抗しており、市立長野や上田西にも十分に勝機はあるだろう。さらに今年は、指導者にも話題が及ぶ。松本山雅FCとAC長野パルセイロで活躍した塩沢勝吾氏が松本美須々ケ丘高校、AC長野パルセイロのレジェンド・東浩史氏が長野日大高校にコーチとして加わるなど、元Jリーガーも参戦。県内全体でボトムアップが図られており、1回戦から目が離せない。

 

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