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本拠でクラブワースト5失点。いま一度、自分たちにベクトルを【J3第23節・岐阜戦/マッチレビュー】

AC長野パルセイロ 1-5 FC岐阜

 

ホームでの悪夢が止まらない。前々節・岩手戦の0-3に続き、1-5で大敗。3点差以上をつけられての敗戦は、これで4度目となった。

クラブワースト記録となる5失点を喫し、通算でもリーグワーストの39失点。まだ15試合を残しているが、早くも昨季の41失点に並びそうだ。ネガティブな記録ばかり羅列しても仕方ないが、目を背けていては上位との差は縮まらない。この歴史的大敗を生かすも殺すも、自分たち次第である。

悪くはない展開も、安い失点で先制される

今節は佐藤祐太と音泉翔眞が累積警告によって出場停止。安東輝が4試合ぶりの先発となり、佐藤が務めていた右インサイドハーフに入る。対する岐阜は前節と変わらず、前線に機動力ある4人を並べた。

序盤は自陣に押し込まれる展開が続く。6分にはスローインから北龍磨にフリーで前を向かれると、ンドカ・チャールスとのワンツーからシュートを許す。これはわずか右に外れたが、ゴールキックでのリスタートを跳ね返されると、最後はンドカ・チャールスがミドルシュート。一連の流れで立て続けにピンチを迎えた。

「入りは少し岐阜のペースで、すぐに盛り返して自分たちのペースにした」とシュタルフ悠紀監督。苦しい時間を耐え凌ぎ、4バック気味に可変してのビルドアップで落ち着き始める。13分には船橋勇真のアーリークロスがファーにこぼれると、杉井颯がダイレクトで合わせる。惜しくもGK茂木秀に弾かれた。

決して悪くはない展開だった。ビルドアップ一辺倒にならず、ロングボールやカウンターを織り交ぜ、得点の匂いもあった。しかし、先制したのは岐阜。飲水タイム直後の25分、敵陣深い位置からGK茂木がFKを送る。ンドカ・チャールスがヘディングで競り勝つと、抜け出した藤岡浩介がダイレクトで押し込んだ。

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