1カ月ぶり再戦も、相手に変化。縦へのスピード勝負となるか【J3第23節・岐阜戦/マッチプレビュー】
明治安田生命J3リーグ 第23節
2023年8月19日(土)18:00KO
長野Uスタジアム
AC長野パルセイロ(14位)vs FC岐阜(7位)
梅雨が明け、台風も過ぎ去り、ようやく平穏を取り戻しつつある。とはいえ、この順位で落ち着いてはいられない。我々が目指すのはあくまで優勝。2位で昇格さえできれば御の字だが、それ以外は“失敗”だ。
ましてや今節はホームゲームである。ライバルチームの指揮官は、「ホームで勝てないとプロではない」と言葉を残した。昨季は本拠地で9勝5分3敗と勝ち越したが、今季はここまで4勝1分6敗と負け越している。本気で奇跡の逆転優勝を目指すのであれば、もうUスタでは負けられない。
佐藤の穴を埋め、流れの中でも仕留めたい
前節はアウェイで鹿児島に2-1と競り勝った。序盤から5-3-2の守備ブロックが機能。鹿児島の特徴であるサイドアタックを消しつつ、縦に速い攻撃を狙う。前半にCKの流れから佐藤祐太のボレーで先制すると、逆に後半はCKから追いつかれるも、終盤にドラマが待っていた。90+5分、“FK要員”として投入された宮阪政樹が直接FKを沈め、勝負あり。九州の暑さにも負けず、タフに戦い抜いて勝ち点3を持ち帰った。
「本当にFWが良い限定をしてくれて、相手もパスミスが多くあった」。そう杉井颯が言えば、三田尚希も「あの2人のおかげで、間違いなく勢いはあった」と2トップを称える。森川裕基と音泉翔眞の驚異的な運動量によって、2列目以下の潰しどころが明確化。課題としていた球際の寄せも、トレーニングの成果が大いに見られた。
一方、その代償もある。今節は佐藤と音泉が累積警告によって出場停止。とりわけ佐藤の離脱は大きな痛手だ。第16節・今治戦でケガから復帰して以降、攻守の繋ぎ目として重大な役割を担っていた。直近4試合は欠場が続く秋山拓也に代わり、キャプテンマークも巻いている。彼に限った話ではないが、「替えが効かない選手はいない」とシュタルフ悠紀監督。前節はFW陣の進昂平と山本大貴が負傷離脱する中、森川と音泉がその穴を埋めた。それと同様に、今節も誰かが誰かの穴を埋めるしかない。
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