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肝付萌が現役引退に至った理由。「長野で終わりたかった」

第20節で首位・三菱重工浦和レッズレディースの優勝を阻止し、第21節ではトップリーグ最多優勝を誇る日テレ・東京ヴェルディベレーザにドロー。飛ぶ鳥を落とす勢いのあるAC長野パルセイロ・レディースだが、最終節を前にして衝撃が走った。

6月5日、肝付萌が現役引退を発表。2020年から3シーズンにわたってプレーし、名実ともに人気を有していた背番号2が、キャリアに終わりを告げた。

「長野で始まって長野で終わりたかった」

献身的なプレーと屈託のない笑顔で、多くのサポーターから愛されている肝付。今季はWEリーグのキービジュアルにも登場しており、チームの顔と言っても過言ではない。第15節・サンフレッチェ広島レジーナ戦から負傷離脱が続いているが、そのS広島R戦では入場ゲートに姿を現すと、サポーターが殺到。それも彼女の人気を表している。

だからこそ、引退発表には衝撃が走った。SNSではサポーターのみならず、多くのチームメイトも反応。山梨学院大学の後輩・鈴木日奈子は「たくさん話して何百回も止めたけど…」とTwitterで明かした。同い年かつ同期入団の岡本祐花にとっては、ピッチ外でもトレーニングをともに積んできた存在。「体はめちゃくちゃ動いているし、『まだまだできるでしょ』と感じるところはある。でもやりたいことがあるなら、(肝付)萌の判断を尊重して応援したい」とエールを送る。

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