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シュタルフ悠紀監督「5点、6点離れてもおかしくないゲーム」【J3第10節・松本戦/コメントレポート】※無料

AC長野パルセイロは513日、J3リーグ第10節をホーム・長野Uスタジアムで迎え、松本山雅FCに2-1と勝利した。

試合後、シュタルフ悠紀監督は「ALL NAGANOでつかんだ歴史的勝利。パルセイロを応援してくださるすべての人々の願い、想いが届いた。スコアは2-1だが、全くゲーム内容を反映していないスコアだと思う。5点、6点離れてもおかしくないゲームだった」と総括した。

終盤の1失点に抑えた守備については「(相手の)記憶にあるチャンスはない。ノーチャンスで切り抜けたのに2-1というのは、今日は本当に悔やまれるところ」と振り返る。攻撃では得意のセットプレーとカウンターで得点したが、「そこに関してはまだまだ足りない。前半から数えきれない決定機があった。相手を褒めるべきゴールライン上のクリアだったり、運がなかったクロスバーを叩いたシーンだったり、ラストパスがずれてしまったようなカウンターだったり…。そういったところはもっと磨きをかけていけば、もう少し点差を広げて、落ち着いた形で最後を迎えられると思う」と地に足をつけた。

先制点を決めた秋山拓也は「プレッシャーもあったが、ほっとしている。(天皇杯)県決勝には出ていなかったが、みんなが戦ってくれてああいう結果になった。自分たちも今日は負けてはいけないという気持ちで取り組んでいたので、県決勝の勝ちが自分たちに力をくれた。結果に繋がってよかった」と安堵。得点シーンについては「セットプレーは練習していたので結果に繋がってよかった。何も考えずに飛んだ」と笑みをこぼす。また、2点目を決めた山本大貴は「(杉井)颯が良いボールをくれたので決めるだけだった。その前にターチ(近藤貴司)もニアで走ってくれて、DFとGKもニアに引っ張られて、自分がフリーで決められた」と味方に感謝した。

山本と同じく古巣対決となった宮阪政樹は「僕が松本に在籍していたときは、(長野に)負けるわけはないだろうというふうに思っていた。自分が長野の一員になって、この一戦に懸ける想いだったり、歴史を読み取った中で、相手はビビっていたと思う。ここで2連敗したら…ということは、サポーターの皆さんも思っていたはず」と話す。その上で「今日でリーグ戦が終われば昇格という形になるが、まだまだ試合は続く。自分たちが良い戦いをした後の次の試合というのは、自分たちの課題でもある。来週は天皇杯で、誰が出るかはわからないし、カテゴリーが下の相手というのは難しい。来週に向けてまたチーム内での競争をした上で、選ばれた18人がチームの代表として戦っていく。それをシーズンを通してやっていきたい」と来週の天皇杯1回戦・AS. Laranja Kyoto戦に向けて意気込んだ。

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