【独自】横田大祐:カイザースラウテルンで輝く不屈の魂
2023年10月28日、ブンデス2部で首位に立つデュッセルドルフとの一戦で決めた、鮮やかなゴール。アリエン・ロッベンを彷彿とさせる左足から放たれた弧を描くシュートがネットを揺らしたその瞬間、それは横田大祐という選手がかつて挫折を味わったドイツの地で、3度目の挑戦にして遂にに自らの存在価値を証明した、その瞬間でもあった。
18歳でFSVフランクフルトのユース部門に飛び込んだ2019年。それは期待に胸を膨らませての渡独だったが、ただ現実は厳しかった。言葉の壁、文化の違い、そして何より、思うように与えられない出場機会。その後に移籍したカール・ツァイス・イエナの2軍での出場時間、わずか95分間という数字からも、遠い欧州で苦悩する若き日本人選手が置かれた状況を如実に物語るものだ。「正直に言うと、サッカーを辞めることさえ考えました。それは欧州からの帰国ではなくて、サッカー自体を諦めようかと」と、カイザースラウテルンのオンラインマガジン『トレフプンクト・ベッツェ』で横田は当時について振り返る。
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