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10月1日のニュース
・AFC U20アジアカップ予選:マレーシアは最終戦でスリランカとまさかの引き分けで本戦出場を逃す
・移籍情報:ACL2出場のスランゴールにクロアチア出身MFとヨルダン代表DFが加入

AFC U20アジアカップ予選:マレーシアは最終戦でスリランカとまさかの引き分けで本戦出場を逃す

タジキスタンで行われていたAFC U20アジアカップ予選E組は9月29日に最終節の第5節が行われ、マレーシアはスリランカと対戦し終盤にゴールを許して1−1で引き分け、E組4位で予選を終えてます。

第1節のでオマーンを1−0で破り、続く第2節では北朝鮮と0−0で引き分け、第2節を終えて、首位の北朝鮮とは勝ち点で並んでいたマレーシア。しかも試合のなかった第3節で北朝鮮がタジキスタンを破っていたことで、第4節のタジキスタン戦で引き分け以上なら、E組の首位になれなくとも、各組2位の成績上位5チームに入る可能性がありました。そしてそのタジキスタン戦では、90分間は両チーム無得点でこのまま引き分けかと思われたロスタイムにマレーシアがタジキスタンにゴールを許して敗れ、第4節終了時点では、全ての試合を終えた北朝鮮が勝点10で1位、タジキスタンが勝点6で2位、マレーシアが3位、オマーンが勝点3で4位、スリランカが勝点0の5位となっていました。

数字上は、マレーシアが最終第5節でスリランカを破り、オマーンがタジキスタンを破ることがあれば2位浮上の可能性もあり、得失差を考えるととにかくスリランカ戦は大量点での勝利が必要でした。スリランカは第4節までの3試合で0勝3敗、得点0失点12と、そのチャンスは十分にあるように思えました。

キックオフからマレーシアは一気に攻め込みますが、ゴール前を固めるスリランカの守備を崩すことができません。その後もボールを支配するマレーシアでしたが、31分にダイネイ・マット・ディサからのパスを受けたアミル・ファルハンがゴール決め、スランゴールFCコンビの活躍で、マレーシアがついに先制点を奪います。しかしその後もマレーシアが優勢に試合を進めるも、前半はマレーシアが1点リードのまま終了します。

後半に入っても、マレーシアは相手陣内に攻め込むも、スリランカは全員で守るなどスペースを与えず、シュートまで持ち込むことができません。またロングシュートを放つもことごとくGKに阻まれ、最小得点差のまま試合が進みます。そしてマレーシアにとっては悪夢の87分、左サイドのからのクロスにスリランカのJ・ハリシュが頭で合わせて今予選チーム初ゴールとなる同点ゴールを決められてしまいます。しかし、その後は両チームとも得点ならず、試合は1−1に終わり、マレーシアは勝点5で予選を終えています。

フアン・ガリド監督は、予選敗退は自身の責任と認めながらも、素晴らしいスタートを切った今予選が最後は失速してしまったことに失望していると話しています。

「初戦のオマーン戦の勝利でU20アジアカップ本戦出場への手応えを感じ、最悪でも予選E組の2位にはなれるだろうと思った。しかしタジキスタン戦での敗戦で選手たちの落ち込みは激しく、この日のスリランカ戦も通常のパフォーマンスは見られず、特に攻撃陣はそれが顕著だった。」とガリド監督はハリアンメトロの取材に対して説明したということです。

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ガリド監督への取材はスリランカ戦直後に行われたようですが、マレーシア対スリランカ戦の後に行われたオマーン対タジキスタン戦は、マレーシアと北朝鮮に敗れていたオマーンがなんと3−1でタジキスタンを破り、勝点6で2位、同じ勝点6のタジキスタンが3位、そして勝点5のマレーシアが4位となりました。スリランカ戦でマレーシアがあと3分守り切って、失点を許していなければマレーシアは勝点7で2となる可能性がありました。しかも各組の予選が終了し、本選に出場が決まった各組2位の内の上位5チームは、勝点7のイエメン、キルギス、オーストラリア、そして勝点6のタイとヨルダンと発表されると、返す返すもスリランカ戦で引き分けていなければマレーシアも本選出場となっただけに、タジキスタンと引き分けてモチベが下がったと監督が評したマレーシアの選手たちのメンタルの弱さが残念でなりません。

移籍情報:ACL2出場のスランゴールにクロアチア出身MFとヨルダン代表DFが加入

ACL2のセブFC戦を10月3日に控えるスランゴールFCはクラブ公式サイトで、クロアチア出身のMFニコラ・ジャムボルの加入を発表しています。相性が「ニコ」の28歳のジャムボル選手は、母国クロアチア以外に、ベルギー、ポルトガル、サウジアラビアなどでプレー経験があり、今年7月にサウジアラビア2部のハジェルFCを退団していました。

9月28日のトレンガヌFC戦では、キャプテンでセンターバックのサフワン・バハルディンを今季初めて中盤で起用するなど、試行錯誤を繰り返しているスランゴールFCのニザム・ジャミル監督ですが、これは8月24日のFAカップ決勝で退散したジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)から激しいマークに遭い、何度も削られて前半終了直前という異例の時間帯に交代したMFアレクサンダー・アギャルカワが、その後の診断で完治まで数ヶ月と診断が下り、その穴が埋まっていないことを表しています。開幕からノーア・レインとのダブルボランチで戦ってきたスランゴールですが、難敵が控えるACL2に向けて、その穴の補強に動いたわけです。ACL2がデビュー戦となるジャムボル選手のパフォーマンスに注目したいと思います。

スランゴールFCは、この数日前には左サイドバックや左ウィングを得意のポジションとするヨルダンU23代表モハマド・アブアルナディの加入も発表しています。スランゴールでは背番号3をつける23歳のモハマド選手はアメリカ生まれで、高校生時代はアメリカ1部MLSのスポーティング・カンザスシティのアカデミーで過ごし、その後はNCAA(全米大学運動協会)のサッカー1部リーグのノートルダム大学で2年、ピッツバーグ大学で1年プレーし、その後はスポーティング・カンザスシティのセカンドチームでプレーしています。2023年にはトップチームに昇格するも1試合のみの出場で、そこからヨルダン1部のアル・フセイン・イルビドSCに加入していますが、今年7月にこのクラブを退団しています。

ヨルダンU23代表では、今年4月AFC U23アジアカップ2024に出場するなど、通算出場8試合で3ゴールを挙げています。また現在行われている2026年W杯アジア3次予選では出場機会はないものの、ヨルダン代表のメンバーとして、初戦のクウェート代表戦、そしてマレーシアのクアラ・ルンプールで行われたパレスチナ代表戦といずれもベンチ入りしています。

スランゴールは酸攻撃を受けて治療を受けていたファイサル・ハリムによって空いた左ウィングのポジションが開幕から現在に至るまで埋められておらず、ニザム・ジャミル監督は、トランスファーウィンドウで退団した同じヨルダン代表のレジク・バニハニに代わって、このモハマド選手をその左ウィングで直接、起用するのか、あるいはモハマド選手が左サイドの2列目あるいは3列目に入り、185cmの身長を生かして守備的なポジンションで出場させるのかは、10月3日のセブFCで明らかになりそうです。

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