8月15日のニュース
・Mリーグ最高価値のジャリルエリアスはジョホールからベレス・サルスフィエルドへローン移籍
・ジョホールは元スペイン年代別代表MFイケル・ウンダバレナ・マルティネスを獲得
・タイでプレーする代表コンビがいずれも今季開幕戦でゴールを決める
・9月のFIFAデイズで「格下」のベトナム、タイと対戦するロシアを自国のレジェンドが批判
Mリーグ最高価値のエリアスはジョホールからベレス・サルスフィエルドへローン移籍
英字紙スターは、ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)に今季加入したばかりのシリア代表DFジャリル・エリアスが出身国アルゼンチンのべレス・サルスフィエルドへローン移籍すると報じています。契約はバイアウト条項付きで、ローン期間は6ヶ月ということです。
今季開幕前に同じアルゼンチンのサン・ロレンソから移籍したばかりのエリアス選手は、Transfermarktでは300万ユーロ(およそ4億8400万円)と評価されており、ポルトガルの年代別代表でプレー経験があるMFフランシスコ・ジェラウデスの200万ユーロ(およそ3億2300万円)、インドネシア代表でスペイン出身のDFジョルディ・アマトの80万ユーロ(およそ1億2900万円)を抑えて、チーム内では最高の価値がつけられている選手でした。
しかし28歳のエリアス選手は、チーム内では安定したプレーを見せる38歳のベテラン、ナチョ・インサ、そして23歳で英国1部ウォルバーハンプトンU23出身のホン・ワンに次ぐ3番手という評価で、今季は5月18日に行われたMSL第2節のヌグリスンビランFC戦に先発して69分間プレーしただけでした。
JDTはマレーシアU23代表でもプレーするのストライカーのファーガス・ティエニーをタイ2部のチョンブリーFCに既にローンしており、マレーシア代表のAMFエンドリック・ドス・サントスもベトナム1部の強豪ホーチミン・シティFCへローンすることが一部で報じられています。
ジョホールは元スペイン年代別代表のDMFイケル・ウンダバレナ・マルティネスを獲得
上の記事で伝えたようにDMFのジャリル・エリアスをローン移籍させたジョホール・ダルル・タジムFCは、スペインやポルトガルでプレー経験がある元スペイン年代別代表でプレー経験があるイケル・ウンダバレナ・マルティネスをスペイン2部のレガネスから獲得してます。
スペイン生まれで29歳のイケル選手は、今月下旬に開く今年2度目のトランスファーウィンドウでJDTが選手登録する5人目の選手となることが予想されています。
スペインU16やU17代表でのプレー経験もあるイケル選手はスペイン2部では170試合に出場し、2022年からは柴崎岳選手も所属したレガネスで65試合に出場しています。昨季23/24シーズンは32試合(先発26試合)に出場し、クラブの2部優勝と1部昇格にも貢献しています。
U23代表ファーガス・ティアニーが挨拶がわりの1発-開幕戦開始1分でゴールを決めてタイデビューを飾る
ジョホール・ダルル・タジムFCのU23チーム、JDT IIからタイ2部のチョンブリーFCに移籍したマレーシアU23代表FWファーガス・ティアニーがデビュー戦でゴールを決めています。
タイリーグ2部は8月9日に2024/25シーズンが開幕しましたが、チョンブリーFCにローン移籍した21歳のティアニー選手は、ホームでのスパンブリーFCとの開幕戦で先発出場すると開始からわずか1分で挨拶がわりの一発を決めて、強烈なデビューを飾っています。
ティアニー選手とタイU23代表でもプレーする19歳のヨツァコーン・ブラパとのツートップが機能したこの試合は、この後も3点を追加したチョンブリーFCが4−0で勝利し、1シーズンでの1部復帰に向けて好スタートを切っています。
タイ1部リーグ開幕-代表DFディオン・コールズが開幕戦でゴールを決める
タイ1部リーグは8月9日に2024/25シーズンが開幕し、リーグ4連覇を狙うブリーラム・ユナイテッドは開幕戦で今季1部に昇格したノーンブワ・ピッチャヤFCと対戦し、マレーシア代表DFディオン・コールズのゴールを含めて4-0と圧勝しています。
開始10分にディオン・コールズのヘディングシュートで先制したブリーラムでしたが、前半終了間際に相手GKがペナルティエリアの外で手でボールに触れて一発レッドとなると、数的有利になった後半には一気に3ゴールを挙げて勝利しています。
今季からブリーラムの指揮を取るオスマール・ロス・ヴィエイラ監督は、シーズン開幕戦の難しさがある中、勝利を飾ったチームに手応えを感じたのか、2年ぶりの国内三冠を達成できる「パーフェクトトチーム」であると自信を見せていました。
9月のFIFAデイズで「格下」のベトナム、タイと対戦するロシアを自国内のレジェンドが批判
ベトナムサッカー協会は、9月5日から10日にかけてのFIFA国際マッチデー期間にハノイでタイ代表、ロシア代表との3カ国対抗戦を開催することを発表しています。またロシアサッカー協会(RFU)も今年の9月と10月に東南アジアで国際親善試合を行うことを発表しています。
しかし、ロシア国内ではベトナムサッカー協会の招待を受け、「格下」と見られるタイやベトナムとの対戦を決めたRFUに対して批判的な声が出ていると、サッカー専門サイトのマカン・ボラが伝えています。
批判をしているのは元ロシア代表MFとして50試合に出場し、ストラスブルグやカーン(いずれもフランス)、ベンフィカ(ポルトガル)そしてスペイン1部セルタ・デ・ビーゴなどでプレーしたアレクサンドル・モストヴォイ氏で、FIFAランキング33位のロシア代表が同101位のタイや同115位のベトナムと対戦するのは全く相応しくないと述べています。
モストヴォイ氏は「そういった(タイやベトナムの)名前を聞くのは可笑しな気がする。そういったチームとの対戦は全く無意味だ。ロシア代表はどんな相手と試合をしても良いが、たとえFIFAによって国際大会への出場停止処分を受けているとはいえ、プライドを持つべきだ。」とソビエト・スポーツの取材に応えたということです。
ロシアのウクライナへの侵攻により2022年3月1日に、FIFAおよびUEFAは代表チームおよびクラブチームを問わず、すべてのロシアチームをFIFAおよびUEFAの両方の大会への参加を停止することを決定しています。
ベトナムでの3カ国対抗戦に出場するロシアは、9月5日にベトナムと、9月7日にはタイと対戦します。この他、ベトナムとタイは9月10日に対戦することも発表されています。