7月30日のニュース
・アセアンU19選手権:マレーシアはオーストラリアとのPK戦に敗れ4位に終わる
・トレンガヌ州はスタジアムに女性専用席を導入
アセアンU19選手権:マレーシアはオーストラリアとのPK戦に敗れ4位に終わる
インドネシアのスラバヤで開催されていた東南アジアサッカー連盟(AFF)U19選手権は7月29日に決勝と3位決定戦が行われ、3位決定戦に回っていたマレーシアU19代表はオーストラリアU19代表と1-1で引き分けた後、PK戦で敗れて今大会を4位で終えています。
7月27日の準決勝でインドネシアU19代表に0-1と惜敗していたマレーシアは、同じ準決勝でタイU19代表にやはり0-1で敗れたオーストラリアU19代表との3位決定戦に臨みました。試合は前半29分にマルクス・ユニス(オーストラリア1部ウェスタン・シドニー・ワンダラーズFC)のゴールでオーストラリアが先制しますが、後半の73分にジェイク・ナイドフスキー(オーストラリア1部ウェスタン・ユナイテッドFC)のオウンゴールでマレーシアが同点に追いつきます。
その後は両チームとも得点ができず、レギュレーションタイムを終えて1-1となった試合はPK戦に突入します。オーストラリアは5名全員がPKを決めたものの、マレーシアは1人目のアビド・サファラズ・ロザイディ(JDT IV)、2人目のG・パヴィトラン(JDT II)、4人目のアイマン・ハキミ・オスマン(スランゴールFC II)がPKを決めた一方で、3人目のキッカー、ザカリ・ザヒダディル(トレンガヌFC III)が失敗し、この結果、PK戦は5-3となり、オーストラリアが3位、マレーシアが4位となっています。
なお決勝は、インドネシアがタイを1-0で破り、2013年大会以来となる2度目の優勝を果たしています。
トレンガヌ州はスタジアムに女性専用席を導入
マレーシア語紙コスモは、トレンガヌFCの本拠地であるスルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアムに女性専用席が導入されると報じています。なおこの女性専用席はマレーシアスーパーリーグの今節第7節のトレンガヌFC対ヌグリスンビランFC戦から導入されると言うことです。
トレンガヌ州サッカー協会副会長でトレンガヌ州議会委員のヒシャムディン・アブドル・カリム氏は、7月19日にスルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアムで行われたマレーシアFAカップ準決勝のトレンガヌFC対スランゴールFC戦が行われた際、男女の座席が分かれていなかったことにより発生した問題に対応するための措置であると説明しています。
「スタジアムに女性の入場を禁じることはなく、男女関わらず入場可能で、どこに座るのも個人の自由である。新たに設ける女性専用席はイスラム教とシャリア法(人間が行う行為に関わるイスラム教の決まり)に従った措置であり、これによりサッカーの試合中に男女が接触する機会を減らすことができることを望んでいる。」と話したヒシャムディン氏は、トレンガヌFCとスタジアム運営会社がどこに女性専用席を設けるか決定するとしています。
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ついにここまで来たか、と言う感じですが、イスラム原理主義政党の汎マレーシア・イスラム党(PAS)が州議会の与党となっているトレンガヌ州は、スーパーマーケットのレジの列や映画館の座席などが既に男女別になっています。イスラム法に反するアルコールや宝くじの販売を禁止したり、イスラム教の重要な礼拝日が金曜日であることから、トレンガヌ州の週末は木曜日と金曜日になっているなど、クアラ・ルンプールなどと比べるとイスラム色が非常に強い地域です