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6月3日のニュース
・インドネシアリーグ制覇の前KLシティ監督が両国の違いを語る
・2026W杯予選:今度は正GKがケガで代表辞退
・アジア大学サッカートーナメントがマレーシアで開幕

今日は国王誕生日で祝日のマレーシア。ちなみにマレーシアの国王は、マレー半島部にある9つの州のスルタンが5年の任期で持ち回りで行う仕組みになっています。現在の国王は今年1月31日に就任したジョホール州のスルタン・イブラヒム殿下。サッカーファンなら気づいたかもしれませんが、ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)のホーム、スルタン・イブラヒム・スタジアムは殿下の名に因んでいます。スルタン・イブラヒム殿下が国王となったことで、スルタン・イブラヒム殿下の長男でJDTのオーナーでもあるジョホール州皇太子のトゥンク・イブラヒム殿下は、現在は「摂政」となっています。

インドネシアリーグ制覇の前KLシティ監督が両国の違いを語る

5月31日に行われた2023/24シーズンのインドネシア1部リーグのチャンピオンシップシリーズ決勝セカンドレグでは、レギュラーシーズン2位のプルシブが同4位のマドゥーラ・ユナイテッドを3−1で破り、通算成績6-1で今季の優勝を果たしています。インドネシアスーパーリーグで2014年に優勝を果たして以来、10年ぶり3度の優勝は、クラブ初となる外国籍監督でクロアチア出身のボヤン・ホダック監督の手腕によるものが大きですが、そのホダック監督が優勝を決めた後、インドネシアとマレーシアのサッカーの違いについて語っている記事を英字紙スターが掲載しています。

2011年にカンボジア1部のプノンペン・クラウンで監督として優勝を経験したホダック氏は、マレーシアスーパーリーグでは、クランタンFA(現クランタンFC)監督時の2012年にリーグ、マレーシアカップ、FAカップ全てで優勝し国内三冠を達成し、さらに2013年にはFAカップを連覇しています。翌2014年にジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)監督に就任すると、現在まで続くリーグ10連覇の1年目となるリーグ優勝を果たしています。さらに2018年にはマレーシアU19代表監督となり、東南アジアサッカー連盟(AFF)U19選手権で初優勝を飾ります。

2020年にはインドネシア1部のPSMマカッサル監督に就任しますが、新型コロナの影響でこのシーズンのインドネシアリーグは中止となり、2021年にはマレーシアに戻りKLシティFC監督に就任すると、同年マレーシアカップ優勝、翌2022年はAFCカップ準優勝、そして2023年はJDTに敗れたもののFAカップ準優勝を果たしています。

そして2023年シーズン途中の7月には給料未払い問題が起こっていたKLシティ監督を辞任し、開幕ダッシュに失敗したインドネシア1部のプルシブ・バンドン監督に就任しています。ホダック氏が監督に就任した際は1勝3分1敗の16位だったプルシブ・バンドンですが、そこからは順位を上げ、レギュラーシーズンは16勝14分4敗として2位で終え、リーグ上位4チームが出場するチャンピオンシップシリーズに進出しています。

ホームアンドアウェイ方式で行われた準決勝ではレギュラーシーズン3位のバリ・ユナイテッドと対戦し、アウェイでは1−1と引き分けたものの、ホームでは3−0で勝利し、決勝進出を決めると、決勝はホーム、アウェイとも連勝して優勝を決めています。

優勝決定直後に今シーズンを振り返ったホダック監督は「(プルシブ・バンドンの)監督を引き分けたときは18チーム中16位で、あまり期待はしていなかった。しかし、チームが良い結果を出し始めると、期待は高まり、チームが目標としていたチャンピオンシップシリーズ出場を果たすことができた。チャンピオンシップシリーズでは、チームの調子も良く、優勝できた。この優勝でバンドンの街は間違いなく熱狂していることは確信できる。」と述べています。

今季の最優秀監督としても表彰され、その賞金として1億5000万ルピア(およそ145万円)を受け取ったホダック氏は、インドネシアとマレーシアのリーグ違いを尋ねられると以下のように答えています。

「サッカーはインドネシアでは最大のスポーツであることに加えて、代表チームが好成績を収めていることもあり、各クラブもチーム強化に力を入れていることから、全体としてレベルが上がってきている。(2020年に)PSMマカッサルの監督に就任した際には、外国籍選手がより多く登録できることもあり、マレーシアリーグのクラブの方がインドネシアのクラブより強いと思っていた。しかし現在は(マレーシアリーグと同じ)6名の外国籍選手が登録でき、さらに来季はそれが8名となる。またインドネシア人選手の多くは恵まれない生活環境が背景にあり、ハングリーさはマレーシア人選手に比べると高いため、ここでは選手に練習を「やらせる」必要がない。選手自身がこちらの指示通りに練習してくれるからだ。」

「リーグの運営などは、インドネシア、マレーシア両国では大きな違いがないが、マレーシアは1チームが他を圧倒しているが、ここは多くのクラブが健全に投資を行なっている結果、競争が起こっているので、リーグ自体はこちらの方が遥かに面白い。その一方で、インドネシアは国土が広いため移動が大変であったり、代表戦などによりリーグ日程の変更が頻繁に行われるのは欠点と言える。」とも話しています。

最後にホダック監督は、この日(5月31日の決勝セカンドレグ)で契約が切れることを明らかにしましたが、既に契約更新の話し合いは行われており、おそらく来季もプルシブ・バンドンで指揮を取るだろうと話しています。

2026W杯予選:今度は正GKがケガで代表辞退

6月6日と11日に2026年W杯アジア2次予選を控えるマレーシア代表は、5月27日から代表合宿を行っています。6月2日にはこれまで合流していなかったジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)の6名が参加するはずでしたが、実際に合宿に姿を表したのは5名で、GKシーハン・ハズミがケガのため、代表合宿参加を辞退したことが明らかになりました。

マレーシア代表は、酸をかけられて治療を受け、現在療養中のFWファイサル・ハリム(スランゴールFC)に加え、FWアリフ・アイマン、FWロメル・モラレス(いずれもJDT)、FWダレン・ロック(サバFC)、FWシャフィク・アフマド(クダ・ダルル・アマンFC)と大量の不参加が出ており、このシーハン選手で当初のメンバーから6名が不参加となっています。

これまでのW杯予選4試合、そして1月のAFCアジアカップ全てでゴールを守った正GKのシーハン選手が代表参加を辞退した影響は大きいですが、キム・パンゴン代表監督は代替選手を招集せず、現在合宿に参加しているアズリ・ガニ(KLシティFC)、シーク・イズハン(ペナンFC)、カラムラー・アル=ハフィズ(クダ・ダルル・アマンFC)を起用するとしています。

アジア大学サッカートーナメントがマレーシアで開幕

本日6月3日からアジア大学サッカートーナメントがクアラ・ルンプール郊外のマレーシア国民大学(UKM)で開催されています。昨日6月2日に行われた組み合わせ抽選でA組に入ったマレーシアは、前回大会準優勝の韓国、フィリピン、オマーンと同組に、またU20全日本大学選抜が参加する前回チャンピオンの日本は台湾、ベトナム、タイと同じB組となっています。

B組の日本は本日3日の午前9次からの試合で台湾と対戦し3−0と快勝、明日4日にはやはり本日タイを1−0で破ったベトナムと対戦します。またグループリーグ最終日の5日にタイとも対戦します。A組のマレーシアは本日3日にオマーン、明日4日はフィリピン、5日にオマーンと対戦します。なお順位決定戦は7/8位決定戦と5/6位決定戦が7日、3/4位決定戦と1/2位決定戦が8日にそれぞれ予定されています。

以下は本日の試合の各チームの先発XI です。(上から順に台湾、日本、ベトナム、タイ)

マレーシア大学チームのリズアン・アブ・シャー監督は、今回のチームにはアリフ・ナジミ・シャアイニ(PDRM FC)、ハリズ・マンソル(クチンシティFC)らマレーシアスーパーリーグの選手に加えて、クランタンFC U23、ヌグリスンビランFC U23、3部のマラッカFCからもそれぞれ選手が参加していることを明らかにしています。

リズワン氏は4強入りが目標の今大会では守備が重要と考えており、上記の大学生でない選手はDFであると説明しています。なお昨年9月に韓国で行われた前回大会で、マレーシアは6位に終わり、2019年の台湾での大会は5位に終わっています。

この大会はマレーシア高等教育機関スポーツ(Sukan IPT)のFacebookから試合の写真や映像などを見ることができます。

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