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5月23日のニュース
ディオン・コールズ所属のブリーラム・ユナイテッドがリーグカップ優勝で国内二冠達成、2季連続の三冠にも王手
ヌグリスンビランが青年スポーツ省補助による芝張り替え支援プログラムに同意
サッカー協会会長-東南アジア競技大会でメダルを逃したU22代表に国外組合流を検討

ディオン・コールズ所属のブリーラム・ユナイテッドがリーグカップ優勝で国内二冠達成、2季連続の三冠にも王手

タイリーグカップ決勝が5月20日に行われ、ディオン・コールズが所属するブリーラム・ユナイテッドがBGパトゥム・ユナイテッドを2-0で破って優勝し、タイリーグ1部優勝と合わせた国内二冠を達成しています。ブリーラム・ユナイテッドは、5月28日のタイFAカップ決勝(対バンコク・ユナイテッド)への進出も決めており、この日の勝利で2年連続での国内三冠に王手をかけています。

マレーシア生まれベルギー育ちのコールズ選手は、今年1月にチェコ1部のFKヤブロネツからブリーラム・ユナイテッドへ移籍すると、そのまま主力選手としてレギュラーに定着。その活躍ぶりからチームメートのレビン・スラカ、ティーラトン・ブンマタン、スパチャイ・ジャイデッド、スパナット・ムエンタらとともに今季のタイ1部リーグベストXIにも選ばれています。

タイリーグカップ2023決勝
2023年5月20日@サンダードームスタジアム
ブリーラム・ユナイテッド 2-0 BGパトゥム・ユナイテッド
⚽️ブリーラム:ゴラン・チャウシッチ(13分)、スパチャイ・ジャイデッド(90+3分)

試合のハイライト映像はタイリーグ公式YouTubeチャンネルより

ヌグリスンビランが青年スポーツ省補助による芝張り替えプログラムに同意

マレーシア政府の青年スポーツ省は、マレーシア各州の州立スタジアムの芝張り替え費用100万リンギ(およそ3000万円)を支援することを表明していますが、新たにヌグリスンビラン州政府と同州サッカー協会がこの支援を受けることを表明していると、マレーシア語紙ブリタハリアンが報じています。

なお今回支援希望を表明したヌグリスンビラン州政府と同州サッカー協会ですが、この記事では支援を希望するものの、申請期限の延長を求めたいとしています。「スーパーリーグのヌグリスンビランFCが本拠地とするトゥンク・アブドル・ラーマンスタジアムの芝張り替えの支援は受けたいが、申請締め切りの期限を本来の今年10月末から今年末まで延長してもらいたい。ヌグリスンビラン州サッカー協会は、トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアムの観客席などの施設改修も予定しており、その予定が確定した段階で芝張り替えについての申請も行いたい」と説明したヌグリスンビラン州サッカー協会のモハマド・トフィック副会長は、(スタジアム施設改修の費用を負担する)同州政府も国際試合が行えるレベルへの改修を検討していることから、この機会を活用するためにも申請期間延長を重ねて求めたいと話しています。

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マレーシア国内のスタジアムのピッチで使われているのはカウグラス(和名ツルメヒシバ)が一般的ですが、このカウグラスはボールの転がりが悪く、早いパス回しが主流の現代のサッカーに適していないとして、ゼオンゾイシアと呼ばれる高麗芝の一種に張り替えるプログラムを青年スポーツ省が主導して行っています。すでにジョホール・ダルル・タジムは本拠地のスルタン・イブラヒムスタジアムでこのゼオンゾイシアを使用しており、マレーシア代表の本拠地ブキ・ジャリル国立競技場も現在改修工事を行っている中で、やはりこのゼオンゾイシアへの張り替えを行っています。

青年スポーツ省は、各州に最低1つのゼオンゾイシアのピッチを持つスタジアムを用意するために、各州サッカー協会に対してこの芝張替え支援を受ける州立スタジアムを1つ決定することを求めていますが、ここまでこの支援に手を挙げたのはクダ、ペラの2州だけでした。政府の支援でピッチが張り替えられるなら、どの州も喜んでこのプログラムに参加するかと思いきや、ここでネックとなったのが芝張替え後の維持管理費用でした。この芝張り替え後のピッチの年間メンテナンス費用は州政府が負担することになっており、年間30万リンギ(およそ900万円)程度かかるとされるそのメンテナンス費用の出費を嫌ってか、現時点ではマレーシア13州のうち、今回のヌグリスンビランを含めてわずか3州がこのプログラムに手を挙げている状況です。

サッカー協会会長-東南アジア競技大会でメダルを逃したU22代表に国外組合流を検討

マレーシアサッカー協会FAMのハミディン・アミン会長は、東南アジア大会通称シーゲームズで2大会ぶりに準決勝進出を逃したU22代表について、チーム強化のための国外組を招集する予定があることを明らかにしています。

サッカー専門サイトのヴォケットFCは、FAMは国外でプレーするU22代表に参加可能な選手について現時点で6名リストアップしているとしています。その中には現在、ベルギー1部KVコルトレイクからアイスランド1部のUMFニャルズヴィークに期限付き移籍中のFWルクマン・ハキム、フィンランド2部のセイナヨエン・ヤルカパッロケルホ(SJK)のセカンドチーム、アカテミアでプレーするMFノーア・レインがおり、ルクマン選手は2021年のFIFAワールドカップ2023年大会予選で、レイン選手は今年3月の国際親善試合香港代表戦でそれぞれA代表デビューも果たしています。

この他、英国3部のチャールトン・アスレティックから同6部のダートフォードFCに期限付き移籍中のMFリチャード・チンもリストアップされており、そのチン選手は父親の母国マレーシアのパスポート取得のために現在、マレーシアに滞在していることも報じられています。

マレーシアU23代表は、今月29日に組み合わせ抽選が行われる東南アジアサッカー連盟AFF U23選手権が8月15日から27日までタイで開催、そして今月25日に組み合わせ抽選が行われるAFC U23アジアカップ2024年大会予選が9月にそれぞれ控えています。

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ここで問題となるのがスーパーリーグ各クラブの協力です。AFF U23選手権、AFC U23アジアカップ予選ともFIFA国際マッチデー期間(FIFAカレンダー)外のため、ジョホールは2季連続リーグMVPを獲得しているこの年代のトップ選手、MFアリフ・アイマンをはじめ、ホン・ワンことMFナサニエル・シオ、DFフェロズ・バハルディンらA代表レベルの選手の招集を拒否する可能性が高く(先日の東南アジア競技大会通称シーゲームズも、ジョホールはセカンドチームからの招集のみ)、AFC主催大会でもこの年代のベストチームを編成することは難しいそうです。

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