ボラセパマレーシアJP

2023マレーシアスーパーリーグ
第2節結果とハイライト映像(2)
JDTとサバは開幕2連勝、

2023スーパーリーグ第2節の4試合が行われ、第1節で勝利していたジョホール・ダルル・タジム(JDT)とサバFCは開幕から2連勝を飾る一方で、クランタン・ユナイテッドは2連敗となりました。

3月1日@リカススタジアム(サバ州コタ・キナバル)
観衆:12558人
サバFC 3-1 クランタン・ユナイテッドFC
⚽️サバ:ダレン・ロック(22分PK)、パク・テス(26分)、テルモ・カスタニェイラ(46分)
⚽️クランタン:インドラ・プトラ(90+2分)
🟨サバ:サディル・ラムダニ
🟨クランタン:ラティフ・スハイミ、ヤン・ヴィクトル、
MOM:テルモ・カスタニェイラ(サバFC)

昨季スーパーリーグ3位のサバFCがいずれもホームの試合で開幕2連勝。
試合開始とともにクランタン・ユナイテッドを圧倒したサバは、22分にダニエル・ティングが倒されて得たPKをダレン・ロックが決めて先制すると、その直後の26分には今季はDFではなくMFとして登録されている昨季のチーム得点王パク・テスがゴール前の混戦からこぼれ球を押し込みゴール!サバが2-0としました。
後半に入っても攻撃の手を緩めないサバは開始早々の46分にダニエル・ティングのクロスをテルモ・カスタニェイラが頭で合わせゴール!新加入コンビの連携でリードを3点に広げたサバがクランタン・ユナイテッドの反撃を1点に抑え、いずれも2部プレミアリーグからの昇格組との対戦ではあったものの開幕2連勝とし、得失差でジョホール・ダルル・タジムを押さえて首位を維持しています。
前節第1節ではスランゴールに0-1と惜敗したクランタン・ユナイテッドでしたが、この試合では3失点で敗れ、41歳のインドラ・プトラの素晴らしいフリーキックによるゴールで2戦連続完封負けは逃れたものの、スーパーリーグの壁に跳ね返されて2連敗となっています。

3月1日@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
観衆:6847人
KLシティFC 0-3 ジョホール・ダルル・タジム(JDT)
⚽️JDT:ロメル・モラレス(41分OG)、エンドリック(52分)、アリフ・アイマン(90分)
🟨KLシティ:セバスチャン・アヴァンジニ、ケニー・パッラジ、ハキミ・アジム
🟨JDT:オスカル・アリバス、エンドリック、レアンドロ
MOM:フアン・ムニス(JDT)

王者JDTは2戦連続完封勝利
この日のJDTは、ブラジル出身ながらマレーシア国籍を取得したばかりのエンドリックが先発し、先発11名の内、マレーシア生まれはGKシーハン・ハズミ、DFフェロズ・バハルディン、FWアリフ・アイマンの3名だけしたが、一方のKLシティも外国籍選手5名に加えてエンドリック同様、ブルジル出身の帰化選手MFパウロ・ジョズエや、クアラルンプール生まれながらその後は外国育ちのDFデクラン・ランバートなどがおり、やはりマレーシアで生まれ育った選手は先発11名中4名という布陣でした。
試合は開始からJDTが優勢に進め、何度もあった好機を活かせなかったものの 41分には左サイドのフアン・ムニスのクロスをクリアしようとしたKLシティのロメル・モラレスがオウンゴールを決めJDTが先制しました。
JDTの2点目は1点目同様、左サイドから今度はフェルナンド・フォレスティエリの低く速いクロスにエンドリックがバックヘッドで合わせてゴール!エンドリックのJDT移籍後初ゴールで2-0とすると、90分には右サイドを上がったラマダン・サイフラーのパスを受けたアリフ・アイマンがシュート!これが決まってダメ押しの3点を挙げたJDTがKLシティに完勝しています。
ちなみに先週末の開幕戦もホームで迎えたKLシティでしたが、その試合の観衆は1291名でした。その一方で水曜日に行われたこの日の試合では、初戦の5倍以上となる6847名の観衆を集めており、JDTの人気いや、集客力にはおそり入ります。

3月1日@ダルル・アマンスタジアム(クダ州アロー・スター)
観衆:21700人
クダ・ダルル・アマンFC 1-0 トレンガヌFC
⚽️クダ:ファズルル・ダネル(90分)
🟨クダ(0)
🟨トレンガヌ:リリドン・クラスニキ、イヴァン・マムート
MOM:リー・タック(クダ・ダルル・アマンFC)

クダのナフジ監督が5年間在籍した古巣に勝利
クダ・ダルル・アマンFCに今季就任したナフジ・ザイン監督は、昨季までコーチ、そして監督としてトレンガヌFCを指揮していました。経営陣との意見の相違から契約延長を断り、「涙の退団会見」を開いた後、クダの監督に就任しています。そういった経緯もあり、今節のクダとトレンガヌの対戦は最も注目のカードでした。
前半は両チームとも少ないながらも好機を得るものの、いずれもシュートが枠を捉えられないまま、試合が進みます。前半終了間際にはJリーグの甲府からクダへ移籍したウィリアン・レラがシュートを放つも大きく吹かしてしまい、またトレンガヌはソニー・ノルデがロングレンジのシュートを放つもゴールには至りませんでした。
後半に入っても膠着した状態が続く中、ナフジ監督は、80分にFWジョナタン・バロテッリ、そして84分にはMFファズル・ダネルを次々と投入し、流れを変えようとしますが、時計は90分を過ぎてロスタイムにはいります。そして、このまま0-0かと思われたところでトレンガヌにミスが出ました。DFドマゴイ・プシッチからバックパスへGKシャーミ・フシンの反応が遅れたところをレラ選手がカットし、そのボールをファズル選手が押し込み、これが決勝点となってクダがホーム開幕戦に勝利するとともに、開幕から2連勝、一方のトレンガヌは開幕から2連敗となりました。

3月1日@シティスタジアム(ペナン州ジョージ・タウン)
観衆:3754人
ペナンFC 0-0 ヌグリスンビランFC
🟨ペナン:ラーマット・マカサフ
🟨ヌグリスンビラン:エラルド・グロン
MOM:ラファエル・ヴィトール(ペナンFC)

ともに開幕から2試合連続引き分け
ペナンはアウェイのKLシティ戦では試合終盤に追いついて3-3、一方、ヌグリスンビランはリードを追い付かれの1-1と、いずれも開幕戦を引き分けで終えていた両チーム。ペナンは開幕戦でレッドをもらったA・ナマテヴァンがこの試合は出場停止のため、代わってファウジ・ザカリアを起用した以外は開幕戦と同じメンバーで、またヌグリスンビランのK・デヴァン監督は開幕戦と全く同じ先発XIを起用しています。
試合はペナンが前半のチャンスを生かせず、0-0で迎えた後半の47分に、ペナンのラーマット・マカサフがヌグリスンビランのGKシーク・イズハン・ナズレルが接触し、シーク・イズハン先取が救急車で運ばれる事態となったものの(その後の報道では、シーク・イズハン選手の状況は案しているとのこと)、代わって入ったムハイミン・モハマド、そしてペナンGKシャフィク・アフィフィの好セーブなどもあり、そのまま0-0の引き分けで終了しました。

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