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国外でのプレシーズンキャンプがブームに?

今月24日に迫った今季のスーパーリーグ開幕を前に、複数のチームが国外でのプレシーズンキャンプを行っています。新型コロナ禍が落ち着き、出入国が容易になったこともあってか、ジョホール・ダルル・タジム(JDT)のアラブ首長国連邦ドバイキャンプやクダ・ダルル・アマンFC(クダ)のトルコキャンプに加えて、その他のクラブも最後の調整を国外で行うのが今季のブームになっているようです。

3年連続となったドバイキャンプを行っているJDTは、キャンプ期間中には、いずれもロシア1部のFCロストフやFCロコモティフ・モスクワ、FCゼニト・サンクトペテルブルクといたチームと練習試合も行います。

このブログでも既報の通り、トルコのリゾート地アンタルヤでは、2月5日から15日までクダがプレシーズンキャンプを行います。なぜトルコなのかはわかりませんが、現地ではナサフ・カルシFC(ウズベキスタン1部)、FCシャフチョール・カラガンダ、FCマクタラル(いずれもカザフスタン1部)、そしてFCメタリスト・ハルキウ (ウクライナ1部)といったクラブと練習試合を行います。

中東やヨーロッパ程遠くはないものの、プレーシーズンキャンプの開催地としてマレーシアのチームに人気なのはタイです。国境を接する隣国ということもあるのかもしれませんが、スリ・パハンFC(パハン)とサバFC(サバ)はいずれもタイでキャンプを行います。Mリーグと異なる秋春制を採用しているタイリーグは現在、シーズン中真っ只中であることから、タイ1部のチームとの練習試合などは組まれていませんが、パハンはバンコクからほど近いBGパトゥム・ユナイテッドの練習施設を使って8日間のキャンプを行い、同じくタイでキャンプを張っているいずれも韓国1部のFCソウル、大邱FC、同2部のFC安養などとの練習試合も組まれています。

東マレーシアのボルネオ島に本拠地を持つサバは、マレー半島部と違い、高いレベルでの練習試合をする相手がほとんどないこともあってか、やはりタイでキャンプを行っています。タイ南部のリゾート地フアヒンで練習を行った後、バンコク入りします。バンコクでは、デンマーク1部のオーデンセBKなどとの練習試合も予定されています。

同じ東マレーシアのクラブ、クチンシティFCは、昨日2月1日よりカンボジアでキャンプを行っています。クラブの公式Facebookでの告知によれば、連日、練習試合が組まれており、本日2月2日には菊地佑太選手が所属するナガワールドFCとコンポン・スプースタジアムで、明日2月3日には藤原賢土選手が所属するISIダンコアセンチェイFCとAIAスタジアムで、明後日の2月4日に大瀬貴己、小川雄大両選手所属のプノンペン・クラウンFCとRSNスタジアムで、そして最終戦となる2月5日には西原拓夢選手が所属するビサカFCとAIAスタジアムでと、4日間で4試合という日程が発表になっています。

クランタンFCはマレーシア北端のクランタン州に本拠地を持ち、州都のコタ・バルからは車で30〜40分も走ればタイとの国境がありますが、タイには遠征せず、ヌグリスンビラン州のニライでキャンプを張っています。ニライはスランゴール州との境に近く、またクアラルンプールまでは車で1時間ほどであり、練習試合の相手に事欠かないだけでなく、クラブのオーナー、ノリザム・トゥキマン氏が経営するホテルチェーン、ザムバーガーホテルがこの周辺にホテルを有しており、費用の面からも理想的な環境のようです。

同じくクランタン州に本拠地を持つクランタン・ユナイテッドFCも、やはりクアラルンプールに程近いサイバージャヤのMMUスタジアムでキャンプを行い、KLシティFCやPDRM FC、ヌグリスンビランFCなどこの周辺に本拠地を持つクラブとの練習試合を行っています。

クランタン州と同じマレー半島東海岸に面したトレンガヌ州に本拠地を持つトレンガヌFCは、地元でのプレシーズンキャンプを行いながら、クアラルンプールなど首都圏に遠征し、KLシティFCやヌグリスンビランFCと練習試合を行っています。

スーパーリーグの残る6チーム、ペナン、ペラ、スランゴール、KLシティ、PDRM、ヌグリはいずれも地元でプレシーズンの調整を行っています。

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