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マレーシアFAカップ準決勝-JDTとトレンガヌが決勝へ

新型コロナの影響で2年ぶりの開催となったマレーシアFAカップは、8月5日と6日に準決勝の2試合が開催され、Mリーグ1部スーパーリーグで現在首位を走るJDTと同5位のトレンガヌがそれぞれ勝利し、決勝に進出しています。JDTは優勝した2016年以来6年振り2度目、トレンガヌはやはり優勝した2011年以来11年ぶり4度目の決勝進出となっています。
決勝の試合会場については、来週8月9日に発表されることになっていますが、FAカップを運営するマレーシアンフットボールリーグMFLは、クランバリーと呼ばれるクアラルンプールやスランゴール州といった首都圏以外での開催を検討しているということで、前回2019年の決勝を含めこれまでで最多の12回の決勝戦が開催されたブキ・ジャリル国立競技場(クアラルンプール)での開催はないようです。ただしJDTのホームであるジョホール州のスルタン・イブラヒムスタジアムは検討対象に含まれていないことは、MFLのアブドル・ガニ・ハサン会長が明らかにしています。(ハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)

マレーシアFAカップ準決勝
2022年8月5日(金)@スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
JDT 6-1 ペナン
⚽️JDT:ベルグソン・ダ・シルヴァ(20分)、フェルナンド・フォレスティエリ(24分)、アリフ・アイマン3(48分、51分、62分)、シャーミ・サファリ(90+2分)
⚽️ペナン: ルーカス・シルヴァ(56分)
?JDT(0)
?ペナン(0)
MOM:アリフ・アイマン(JDT)
スーパーリーグ首位で今季11勝2分と負けなしのJDTが、同最下位のペナンを試合開始から圧倒して、アリフ・アイマンのハットトリックを含む6ゴールを挙げて大勝し、6年ぶりの決勝進出を決めています。ベンヤミン・モラ前監督の退任を受け、スーパーリーグ第14節から指揮を取るエクトル・ビダリオ監督はFAカップ戦初勝利をあげています。
リーグ戦ではJDTに2敗しているものの、いずれも0-1の最小失点、しかも試合終盤の失点だったことから、この試合では接戦が期待されたペナンですが、司令塔のエンドリックをケガで欠いた布陣は機能せず、キックオフから防戦一方となり、最終的には今季チーム最多の6失点を喫してしまいました。

マレーシアFAカップ準決勝
2022年8月6日(土)@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌ 1-1 スランゴール(PK4-2)
⚽️トレンガヌ:ファイサル・ハリム(48分)
⚽️スランゴール: ノル・ハキム(24分)
?トレンガヌ(1):ズアシュラフ・ズルキフリ
?スランゴール(0):シャルル・ナジーム、ブレンダン・ガン
MOM:ファイサル・ハリム(トレンガヌ)
決勝に駒を進めたJDTは、リーグ優勝も濃厚で、リーグチャンピオンとして来季のACL II出場する可能性が高くなっています。そのためチャンピオンにはAFCカップ出場権が与えられるFAカップでは、たとえ決勝で敗れたも来季のAFCカップ出場権が与えられる可能性が高く、久しくアジアから遠ざかっている両チームにとっては、是が非でも決勝進出を果たしたいところ。
そんな両チームの熱戦は延長戦でも決着がつきませんでしたが、今季のスルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアムでは最多となる3万5000名超の観衆の後押しを受けたトレンガヌが、スランゴールをPK戦で下して決勝進出を果たしています。
スランゴールは前半終了後にU23代表の司令塔ムカイリ・アジマルが、さらに後半に入ると、この試合でゴールを挙げていたノル・ハキム、そして中盤の要であるブレンダン・ガンがいずれもケガのために交代するなど、主力選手を欠いたことが後半や延長に大きく影響し、先制しながら追加点を奪えなかったことが最後まで響きました。

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