ボラセパマレーシアJP

Mリーグ1部スーパーリーグ
2022年シーズン第11節結果とハイライト映像(2)

変則日程が続くMリーグ1部スーパーリーグ第11節の残り4試合が行われています。今節最大の注目は首位攻防戦となったサバ対JDTでしたが、首位攻防戦にふさわしい熱戦は最後にドラマが待っていました。
(各試合のハイライト映像は、MFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年7月15日(金)@リカススタジアム(サバ州コタ・キナバル)
サバ 1-2 JDT
⚽️サバ:パク・タエスー(23分)
⚽️JDT:フェルナンド・フォレスティエリ2(26分、90+5分)
?サバ(3):サディル・ラムダニ、パク・タエスー、ジョゼ・エンバロ
?JDT(3):マシュー・デイヴィーズ、レアンドロ・ヴァレスケス、シェーン・ローリー
MOM:フェルナンド・フォレスティエリ(JDT)
リーグ1位JDTを2位サバがホームに迎えた首位攻防戦は、サバが勝てば順位が入れ替わるため、両チームとも試合開始から闘志を前面に出した試合となりました。
今季9試合で13ゴールとリーグ得点王争いを独走するJDTのベルグソン・ダ・シルヴァは、7月2日のマラッカ戦で足首を痛めて途中退場し、試合も引き分けに終わっています。そのベルグソン選手はこの試合はベンチ外となっており、JDTはエース不在でこの試合に臨みました。
しかし試合開始からJDTはサバゴールに襲いかかり、開始直後にはレアンドロ・ヴァレスケス、さらにはアリフ・アイマンらがシュートを放ちますが、サバGKカイルル・ファーミの好守もあり試合は0-0のまま進みました。
一方のサバも守勢に回ることなくJDTゴールを狙い、それが功を奏して23分にパク・タエスーが相手DFのクリアミスを拾ってシュート。このゴールでサバが先制します。しかしその3分後、アリフ・アイマンからのパスを受けたフェルナンド・フォレスティエリがゴールを決め、JDTが直ちに同点に追いつきます。フォレスティエリ選手をフリーにしてしまったサバDF陣の痛恨のミスでした。
前半を1-1で折り返すと、後半は試合が膠着状態となり、ロスタイムも5分と発表され、このまま引き分けかと思われましたが、90+5分にJDTがサバのペナルティエリアのすぐ外でフリーキックを得ます。デッドボールスペシャリストのフォレスティエリ選手がゴール右隅に放ったキックは、これに反応したGKカイルル・ファーミをすり抜けるようにゴールに吸い込まれ、JDTが今季の天王山とも言える試合を制しています。
サバの加賀山泰毅選手は先発して87分に交代しています。

2022年7月15日(金)@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌ 2-1 クダ
⚽️トレンガヌ:クパー・シャーマン(13分)、マヌエル・オット(57分)
⚽️クダ:アザムディン・アキル(90+1分)
?トレンガヌ(1):スハイミ・フシン
?クダ(3):アクマル・ザヒル、カミル・アクマル、カイルル・アズリン・カザリ
MOM:アリフ・ザカリア(トレンガヌ)
7月6日のマレーシアFAカップ2回戦の再戦となったこのカードは、9日前と同様にトレンガヌが管を破っています。
昨季はクダでプレーしたクパー・シャーマンのゴールで先制したトレンガヌは、後半にマヌエル・オットが追加点となるゴールを決めて、4位に浮上しています。
一方のクダは、AFCカップのグループステージを突破し、チームの調子が上向き始めたかと思われたタイミングでアンドラ出身のセンターバックのマーク・ヴァレスがケガのため手術を受けることとなり、今季中の復帰が絶望と発表されて以来、この日の敗戦で同一カード2連敗となっています。2019年に就任して以来、2019年4位、2020年2位、2021年2位とクダを着実に成長させてきたアイディル・シャリン監督が、この苦境をどう乗り越えるかに注目です。

2022年7月16日(土)@KLフットボールスタジアム(クアラ・ルンプール)
KLシティ 0-0 PJシティ
?KLシティ(3):モハマド・ファウジ、アリフ・シャキリン、ハディン・アズマン
?PJシティ(2):K・カナン、ザイナル・アビディン・ジャミル
MOM:ジャンカルロ・ガリフオッコ(KLシティ)
今季なかなか調子が上がらず、黒星が先行する両チームの対戦はスコアレスドローに終わっています。

2022年7月16日(土)@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
スランゴール 2-0 ペナン
⚽️スランゴール:シャーレル・フィクリ(73分)、シャヒール・バシャー(79分)
?スランゴール(2):ヤザン・アル=アラブ、ムカイリ・アジマル
?ペナン(1):スクリ・ハミド
?ペナン(1):スクリ・ハミド(?x2)
MOM:シャヒール・バシャー(スランゴール)
大勝するかと思えば、大敗するなど、負け越してはいないものの、スランゴールも今季調子が上がらないクラブの一つ。そのスランゴールが代表復帰を目指すシャーレル・フィクリとU23代表でのレギュラー定着を目指すシャヒール・バシャーの「崖っぷちコンビ」の活躍で、未だ今季1勝と最下位のペナンに完封勝ちしています。

2022年シーズン スーパーリーグ順位表(第11節終了時)

チーム 勝点
1 JDT 10 8 2 0 27 6 21 26
2 SAB 11 7 1 3 18 10 8 22
3 NSE 12 5 5 2 14 8 7 20
4 TRE 9 5 1 3 12 9 3 16
5 SEL 10 4 3 3 23 17 6 15
6 KLC 11 4 2 5 16 18 -2 14
7 KDA 10 4 2 4 14 19 -5 14
8 MEL 10 3 3 4 11 12 -1 12
9 PJC 10 2 4 4 12 18 -6 10
10 SWU 11 3 1 7 11 26 -15 10
11 SRP 11 2 2 7 13 20 -7 8
12 PEN 11 1 4 6 12 20 -8 7
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド

2022年シーズン スーパーリーグ 得点ランキング(第11節終了時)

ゴール数 選手名 所属
1 11 ベルグソン・ダ・シルヴァ JDT
2 10 カイオン SEL
3 9 フェルナンド・フォレスティエリ
4 7 ロナルド・ンガ KDA
5 5 エラルド・グロン NSE
5 ダレン・ロック PJC
5 マヌエル・イダルゴ SRP
5 ヒラル・エル=ヘルウェ PEN
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド
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