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AFCカップH組-KLシティはタンピネスに辛勝でグループステージ突破

ミャンマーのクラブが出場辞退をしたことで、KLシティ、PSMマカッサル(インドネシア)、タンピネス・ローヴァーズ(シンガポール)の三つ巴の争いとなったH組は、第1節でKLシティとPSMマカッサルが0-0で引き分け、第2節ではPSMマカッサルがタンピネスに3-1と勝利しており、KLシティは最終節のタンピネスに3点以上の差をつけて勝利すればグループ1位に、また少なくともこの試合で勝利すれば勝点4となり「各組2位の内の最高成績チーム」としてグループステージ進出の可能性が残っていました。

前日の試合前会見では「とにかくフォワードが点を取らなければ話にならない」と述べていたKLシティのボジャン・ホダック監督でしたが、そこは策士ぶりを発揮し、外国籍選手枠の都合から初戦ではベンチ外だった正GKのケヴィン・レイ・メンドーザ(フィリピン)を先発XIに起用し、初戦に先発したFWケヴィン・クベンバ(コンゴ)を外す荒療治を敢行しています。

これに発奮するかのようにKLシティは16分、21分と立て続けに主将のパウロ・ジョズエがゴールを決め、その後のゴールラッシュが期待できそうな展開となりました。しかし好機は何度も作り出しながら、追加点が奪えないKLシティに対して、タンピネスは相手DFのパスをカットしたFWボリス・コピトビッチが37分にゴールを決め、ゴールラッシュどころか僅差の試合となり、前半はKLシティが僅か1点のリードで終了します。

後半もKLシティは敵陣でプレーする時間が長く、決定機が何度も訪れたものの、1点差のまま緊張した試合は進みました、最後までのこの最小得点差を死守したKLシティが最終成績を1勝1分の勝点4としました。そして東南アジア地区グループステージのG組とI組の2位チームが最下位チームとの対戦結果を除いた勝点が3にとどまったことから、KLシティはAFCカップ初出場ながら、ノックアウトステージ進出を決めています。

AFCカップ2022 グループステージH組第3節
2022年6月30日(木)@KLフットボールスタジアム(観衆1354名)
KLシティ 2-1 タンピネス・ローヴァーズ
⚽️KLシティ:パブロ・ジョズエ2(16分。21分)
?KLシティ(1):ジャンカルロ・ガリフオッコ
?タンピネス(3):イルファン・ナジーブ、イルワン・シャー、ヤシル・ハナピ
タンピネス・ローヴァーズの仲村京雅、山下柊哉の両選手は、先発してフル出場しています。

(下はこの試合の両チームの先発XIとダイジェスト映像。映像はアストロアリーナの公式YouTubeチャンネルより)

AFCカップ2022 グループステージH組最終順位

チーム 得失差 勝点
1 *PSM 2 1 1 0 3 1 2 4
2 *KLC 2 1 1 0 2 1 1 4
3 TAM 0 0 0 2 2 5 -3 0
PSM-PSMマカッサル、KLC-KLシティ、TAM-タンピンス・ローヴァーズ
*PSMマカッサルとKLシティが準決勝進出決定
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