ボラセパマレーシアJP

Mリーグ2部プレミアリーグ
2022年シーズン第10節結果とハイライト

Mリーグ2部プレミアリーグ今季2022年シーズン第10節が6月25日から6月27日にかけて開催されました。東南アジア競技大会通称シーゲームズ、そしてAFC選手権アジアカップ2023年大会最終予選開催などで中断していたプレミアリーグは前節第9節が5月28日でしたので、およそ1ヶ月ぶりの再開となっています。
また中断期間中には今季2度目のトランスファーウィンドウも開かれており、複数のクラブが外国選手の入れ替えや、新たなマレーシア人選手を獲得しています。
(各試合のハイライト映像は、MFLの公式YouTubeチャンネルより)

2022年6月25日(土)@スルタン・イスマイル・ナシルディン・シャースタジアム(トレンガヌ州クアラ・トレンガヌ)
クランタン・ユナイテッド 0-1 ペラ
⚽️ペラ:ルチアーノ・グアイコチェア(87分)
?クランタン(1):アミルル・シャフィク・チェ・ソー
?ペラ(1):ランディ・バルー
MOM:シャミム・ヤハヤ(ペラ)
昨季まで在籍した選手に対する給料未払い問題を理由に、今季開幕前のトランスファーウィンドウでは、FIFAにより外国籍選手を含めた新規選手との契約禁止処分を受けたペラは、U21やU19の選手を起用してプレミアリーグの前半戦を戦ってきました。しかし、新たなオーナーとなった携帯電話会社のXOX社が未払い給料を完済したことにより、FIFAに新規選手獲得禁止処分も解除されています。これによりMFスティッペ・プラジバット (32歳、クロアチア)、MFルチアーノ・グアイコチェア(30歳、アルゼンチン)、MFサンデー・アフォラビ(22歳、ナイジェリア)の外国籍3選手、さらに経験豊富な元代表選手のインドラ・プトラ・マハユディン(KLシティから加入)、ワン・ザック・ハイカル(スランゴールから加入)らを今季2度目のトランスファーウィンドウで獲得したペラは、この試合ではXOX社のロゴをつけた新たなユニフォームで試合に臨みました。
1部スーパーリーグ昇格を目指すクランタン・ユナイテッドは、この試合に勝って首位のクランタンとの差をできるだけ縮めておきたいところですが、クランタン・ユナイテッド、ペラともにゴールを破れず、試合は終盤に差し掛かります。このままスコアレスドローで終了かという雰囲気が漂い始めた87分、クランタン・ユナイテッドゴール前へのロングボールにルチアーノ・グアイコチェアが反応し、深井脩平選手をかわしてシュートを決め、ペラが勝ち越します。
ロスタイムにはクランタン・ユナイテッドにも好機が訪れましたが、これをものにできず試合は1-0でペラが勝利し、クランタン・ユナイテッドにとっては痛い敗戦となりました。
クランタン・ユナイテッドの深井脩平、本山雅志両選手はいずれも先発し、深井選手はフル出場、本山選手は89分に交代していますが、ロスタイムのフリーキックは、本山選手が残っていれば..という場面でした。

2022年6月25日(土)@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチンシティ 2-1 PDRM
⚽️クチンシティ:ファイズ・ワン・スライマン(8分)、アブ・カマラ(90+3分)
⚽️PDRM:ドゥルクスワラン・ガネサン(70分)
?クチンシティ(3):ズルアズラン・イブラヒム、ヒドヒル・イドリス、ジョセフ・カラン・ティー
?PDRM(3):チェ・モハマド・サフワン・ハズマン・チェ・ハサン、アミール・アリ、アミル・サイフル
MOM:
1部昇格を目指す両チームですが、クチンシティは、膝のケガで出場がわずか2試合だったMFキアヌ・マーシュ=ブラウンに代えてMFガブリエル(23歳、ブラジル)を獲得していますが、この試合ではベンチ入りしたものの出場はありませんでした。一方のPDRMはFWミルベク・アクマタリエフ、MFセメテイ・ダニヤロフのキルギスコンビに代えてFWミロシュ・ラチャニー(34歳、スロバキア)、MFファディ・アワド(29歳、ヨルダン)を獲得していますが、この試合ではファディ・アワドが先発しています。
試合は8分に先制したクチンシティが前半はPDRMを圧倒するも、ことごとく好機を活かせず嫌な展開になった中、70分にPDRMが同点追いつきました。互いに首位のクランタンからはこれ以上離されたくない両チームは勝点3を得るためゴールに迫りましたが、ロスタイムにアブ・カマラのヘディングシュートが決まり、クチンシティが勝利を収めています。

2022年6月25日(土)@UITMスタジアム(スランゴール州シャー・アラム)
UITM 3-0 トレンガヌII
⚽️UITM:アフマド・ザフリ・ザカリア3(26分、38分PK、54分PK)
?UITM(2):アズリディン・ロスリ、アリフ・サフワン
?トレンガヌ(1):ルーク・ウッドランド
MOM:アフマド・ザフリ・ザカリア(UITM)
トレンガヌIIでは出場機会に恵まれず、今季2度目のトランスファーウィンドウでUITMに期限付き移籍したアフマド・ザフリ・ザカリアが古巣を相手に挨拶代わりのハットトリックを決めています。

今節第10節に予定されていたFAM MSNプロジェクト対スランゴール2、クランタン対JDTIIは、いずれも7月11日に順延されています。FAM MSNプロジェクト対スランゴール2の順延については、両チームからは来月7月2日開幕する東南アジアサッカー連盟AFFU19選手権に出場するマレーシアU19代表に多くの選手が招集されているためと説明されています。

2022年シーズン プレミアリーグ順位表(第10節一部終了時)

チーム 得失差 勝点
1 KEL 9 7 1 1 15 5 10 22
2 JDT 9 7 0 2 22 11 11 21
3 KCH 10 6 2 2 21 14 7 20
4 TRE 10 6 1 3 19 9 10 19
5 KLU 10 4 3 3 9 9 0 15
6 PDRM 10 3 2 5 13 20 -7 11
7 UITM 10 3 1 6 9 13 -4 10
8 SEL 9 2 3 4 10 13 -3 9
9 FAM 9 0 1 8 3 7 -14 1
10 PRK 10 3 0 7 10 20 -10 *0
ペラ(PRK)は給料未払い問題の解決が遅れたことにより、勝点9の剥奪処分を受けています。
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRE-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII

2022年シーズン プレミアリーグ 得点ランキング(第10節一部終了時)

ゴール数 選手名 所属
1 8 フェルナンド・ロドリゲス JDT
8 アブ・カマラ KCH
2 7 マルティン・アダメック PDRM
7 ジョーダン・ミンター TRE
3 6 ンジョク・ジェイコブ KLU
4 5 ヌルシャミル・アブドル・ガニ KEL
4 ニック・シャリフ・ハセフィ SEL
KEL-クランタン、PRK-ペラ、KLU-クランタン・ユナイテッド、TRE-トレンガヌII、SEL-スランゴール2、FAM-FAM・MSNプロジェクト、KCH-クチンシティ、JDT-JDTII
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